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【鹿島アントラーズ】失点は倍増、でも危ないシュートは増えていない?堅守の正体をデータで検証

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鹿島アントラーズの失点増をデータで検証する記事のアイキャッチ Jリーグ
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2025年のJ1を制した鹿島アントラーズが、2026/27シーズンは失点に苦しんでいます。1試合あたりの失点は2025年の0.82から1.69へ、2倍を超えました。

ところが、相手に作らせたチャンスの量を示す被xGは、ほとんど増えていません。今季はJ1で3番目に少ない数字です。危ない場面は増えていないのに、なぜ失点だけが増えたのか。2025年、百年構想リーグ、今季の3つの期間を同じ指標で比べて確かめます。

🔍 この記事でわかること

  • 失点は増えたのに、被xGが増えていないこと
  • 2025年の少ない失点を支えていた数字の中身
  • 失点増のうち、一時的な部分と、続くかもしれない部分

今季の数字は第13節(10月31日)までです。全38節の約3割を終えたところなので、これからも動きます。

📘 この記事で使う言葉

  • xG(ゴール期待値):シュートごとの「得点になりやすさ」を足し合わせた数字。最近よく聞くサッカー用語でも解説しています
  • 被xG:相手に与えたシュートのxG。低いほど、危ない場面を作らせていません
  • 百年構想リーグ:2026年2〜6月の特別大会。昇降格がなく、引き分けはPK戦で決着します。J1は東西に分かれ、鹿島はEASTの18試合を1位で通過し、WEST1位の神戸とのプレーオフを経て2位でした
  • ペナルティエリアとゴールエリア:ゴール前の大きい枠と、その中のゴールに近い小さい枠です。ゴールエリアはゴールから5.5mの範囲で、シュートが最も得点になりやすい場所です
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📊 3つの期間を数字で比べる

1試合あたり2025年百年構想リーグ2026/27
勝点2.00(1位)2.30(1位)1.77(6位)
得点1.53(5位)1.55(5位タイ)2.23(4位タイ)
失点0.82(2位)0.70(1位)1.69(11位タイ)
被xG1.25(9位)1.08(2位)1.09(3位)
被シュート11.7本(7位)12.0本(13位)11.8本(4位)
被枠内シュート3.7本(8位)3.1本(1位タイ)4.2本(9位タイ)
ボール保持率50.4%(10位)54.8%(2位)54.9%(3位)

出典:Football LAB「鹿島アントラーズ 試合日程・結果」、Football LAB「ゴール期待値」、Jリーグ公式「J1順位表」。順位はJ1の全20クラブ中で、失点と被の項目は少ない順です。試合数は2025年が38、百年構想リーグが20(プレーオフ2試合を含む)、今季が13です。勝点はPK戦を引き分けとして数えているので、百年構想リーグの公式の勝点とは異なります。

鹿島アントラーズの失点と被xGの3期間の変化を示す折れ線グラフ。今季は失点だけが大きく増えている
図1:失点と被xG。被xGは今季もほとんど増えていない(出典:Football LAB)

試合数の違いが気になる方のために、各期間の最初の13試合でも比べました。2025年は11失点で被xGの合計が16.6、百年構想リーグは7失点で13.8、今季は22失点で14.2です。結論は変わりません。監督は3つの期間とも鬼木達監督です。

❓ ここで浮かぶ3つの疑問

  1. 被xGが同じなら、何が変わって失点が増えたのか?
  2. 2025年の堅守は本物で、今季が運の悪いだけなのか?
  3. 攻撃的になった代償で、守備が手薄になっているのでは?

🎯 失点が増えた理由を読み解く

疑問1:打たれ方ではなく、シュートの「入り方」が変わった

Football LABの試合レポートにあるシュートの座標から、相手がどこで打っているかを集計しました。ゴールに近い場所では、今季もほとんど打たせていません。

相手のシュート2025年百年構想リーグ2026/27
ペナルティエリア内の本数7.6本(10位)7.4本(9位)7.2本(4位)
ゴールエリア内の本数0.79本(6位)0.45本(1位)0.38本(1位)
ゴールまでの平均距離16.6m(13位)17.1m(5位)17.6m(5位)
1本あたりのxG0.106(15位タイ)0.090(1位)0.092(3位)
ペナルティエリア進入11.7回(9位)11.0回(9位)10.1回(4位)
枠内に飛んだ割合31.2%(11位)25.8%(2位)35.7%(15位)
枠内を止めた割合77.7%(1位)77.4%(1位)63.6%(12位)

出典:Football LABの試合レポートのシュート座標とスタッツから筆者が集計。順位はJ1の全20クラブ中です。「枠内を止めた割合」はオウンゴールを除く失点と枠内シュートから計算しました。

変わったのは表の下の2行です。シュートが枠に飛ぶ割合が上がり、枠に飛んだシュートが入る割合も上がりました。

J1全体の平均と比べると、この変化がはっきりします。2025年の鹿島は、平均的なクラブより失点が約13.5点少なく、そのうち約12.3点は枠内シュートを止めた部分でした。百年構想リーグも約11.9点少ない計算です。今季は平均より約0.8点多くなりました。いずれもオウンゴールを除いた計算で、オウンゴールを含めると今季は平均より約2.5点多くなります。

出典:Football LABの数字から筆者が計算。その期間のJ1全体の平均と比べ、失点の差をシュートの本数、枠内に飛んだ割合、枠内が得点になった割合の3つに分けました。

📊 データが示す事実

  • 今季の被xG合計は約14.2で、オウンゴールを除く失点は20点です。xGどおりより約6点多い計算です
  • 2025年は被xG合計が約47.3で、失点は31点。xGどおりより約16点少なく、この差はJ1で最大でした
  • 早川友基選手のセーブ率は、2025年が78%(1位)、百年構想リーグが82%(3位)、今季が61%(18位)です。出場の少ないGKも含むJリーグ公式の一覧での順位です

Jリーグ公式のセーブ率は「セーブ数÷(セーブ数+失点)」です。チーム全体の守り方の影響も受ける数字なので、GKだけの出来を表すものではありません。百年構想リーグの82%は早川選手の出場分だけの数字で、上の表の77.4%にはほかのGKが先発した3試合(枠内13本で5失点)も入っています。今季の61%と63.6%の差は、オウンゴールの扱いの違いです。

疑問2:2025年の少ない失点は、続きにくい種類の数字だった

ここが今回いちばん大きな発見です。2025年の鹿島は、被xGでは9位でした。失点が2番目に少なかったのは、作らせたチャンスが少なかったからではなく、作らせたチャンスの割に入らなかったからです。

xGどおりに失点するとして、ポアソン分布(一定の平均で起きる出来事の回数を表す分布)で単純に計算すると、2025年の31失点以下になる確率は1%未満、今季の20失点以上になる確率は約9%です。あくまで目安ですが、珍しさは2025年のほうが上です。

この「被xGと失点の差」が次の期間も続くのかを、J1の全クラブで調べました。

前の期間と次の期間の相関被xG被xGと失点の差
2025年→百年構想リーグ(17クラブ)0.370.04
百年構想リーグ→2026/27(20クラブ)0.60-0.08
2025年→2026/27(17クラブ)0.31-0.25

出典:Football LABの試合レポートから筆者が計算。1試合あたりの値で比べ、両方の期間にJ1にいたクラブを対象にしました。相関は1に近いほど前の期間の傾向が続いていることを示し、0に近いほど関係がないことを示します。

2025年と2026/27の被xGと失点の差を比べた散布図。2025年に差が大きかった鹿島と浦和は今季マイナスになっている
図2:2025年に差が大きかったクラブほど、今季も大きいとは限らない(出典:Football LABの数字から筆者が作成)
被xGと失点の差(合計)2025年百年構想リーグ2026/27
鹿島+16.3+7.7-5.8
浦和+15.3+4.5-11.1
広島+14.4-0.3+0.6
京都+12.6-0.5-2.3
柏+11.3-1.7-1.2
岡山+9.0-2.0-6.1

出典:Football LABの試合レポートから筆者が計算。2025年の差が大きかった順の6クラブです。プラスはxGより失点が少なかったことを示します。オウンゴールは除きます。

被xGの多い少ないはある程度続きますが、差のほうはほとんど続きません。枠内シュートを止める割合も、全クラブで見ると次の期間にほとんど続いていません(上の表と同じ3つの組み合わせで、相関は-0.18、0.09、0.18)。2025年に差が大きかった6クラブは、そろって今季は小さくなりました。鹿島だけの現象ではありません。J1全体の失点も、1チーム1試合あたり1.20、1.33、1.50と増えていて、今季はJ1の平均でもxGより約2点多く失点しています。

今季の差の偏りも見ておきます。アウェイ6試合で14失点(被xG合計約7.5)に対し、ホーム7試合は8失点(同約6.7)です。ホームはオウンゴールの2点を除くと合計ではxGどおりですが、これは柏戦の大きな差をほかの試合が埋めた結果です。9月2日の水戸戦(アウェイ、被xG1.39で4失点)と10月24日の柏戦(ホーム、被xG0.71で3失点)の2試合だけで約5点分の差があり、この2試合にオウンゴールはありません。

今季13試合の失点と被xGを試合ごとに比べたグラフ
図3:今季の試合ごとの失点と被xG。横軸の「ホ」はホーム、「ア」はアウェイ(出典:Football LAB)

場面も少し見ておきます。柏戦は14分に先制しながら35分に追いつかれ、前半アディショナルタイムには2本のパスで右サイドを崩されて逆転されました(フットボールチャンネル(10月26日))。水戸戦はPKを含む4点を55分までに失いました。筆者はこれらを試合映像では確かめておらず、記録と報道からの説明です。

💭 筆者の見解

2025年のような大きな差は、次の期間まで続きにくいことが全クラブの数字で分かります。ただ、続かないだけなら差は0に近づくはずで、今季の約6点の超過までは説明できません。J1全体でも平均で約2点の超過があるので、鹿島に固有の分は約4点です。これは「被xGの割に」多い分です。失点の数そのものは、オウンゴールを除けばJ1平均より約0.8点多いだけです。被xGが少ない鹿島は、本来なら平均より失点が少なくてよいので、差が大きく出ます。この超過が偶然なのか、シュートへの寄せなどの問題なのかは、まだ分かりません。

Football LABのxGはシュートの距離や角度などをもとにした数字で、DFの寄せやGKの位置は入っていません。寄せが遅くて枠に飛ばされているなら、同じ被xGでも失点は増えます。これは公開データでは区別できません。

運以外の手がかり:セットプレー以外の失点

失点の形を分けると、増えたのはほぼすべて、セットプレー以外の場面です。

1試合あたりの失点2025年百年構想リーグ2026/27
セットプレー系(PK含む)0.29(5位)0.35(7位)0.38(11位)
セットプレー以外0.53(2位)0.35(1位)1.31(12位)

出典:Football LAB「失点パターン」(得点パターンの区分をもとに筆者が集計)。セットプレー系は「PK」「セットプレー直接」「セットプレーから」の合計です。カウンターからの失点という区分はなく、数を確認できませんでした。今季の合計22点にはオウンゴールの2点が含まれますが、どの区分に入っているかは確認できませんでした。

今季の22失点の内訳は、クロスから6点、ドリブルから4点、30m未満のパスから3点、セットプレーから3点などです。百年構想リーグで0点だったドリブルからの失点が4点あります。

早川選手は8月の取材で、失点が多い理由として相手との距離が遠かったことを挙げ、チームがブロックを敷く形から人に出ていく形へ変わりつつあると話しています(フットボールチャンネル(8月30日))。第9節以降の5試合は被xGが0.81に下がりました(開幕8試合は1.27)。守備の改善を語る10月の取材(フットボールチャンネル(10月27日))とも時期が合います。

疑問3:攻撃的になった代償か?

今季の鹿島は攻撃の量が増えました。ただ、それが相手のチャンスを増やしているとは数字からは言えません。

1試合あたり2025年百年構想リーグ2026/27
xG1.25(12位)1.45(5位)1.82(3位)
シュート11.8本(12位)11.9本(10位タイ)15.8本(3位)
敵陣30mライン進入32.8回(14位)31.4回(13位)44.2回(7位)
相手の攻撃回数110.8回(5位)108.2回(4位)111.8回(12位)
相手の30mライン進入33.9回(6位)32.7回(9位)33.5回(4位)
リード中の失点(90分あたり)0.83(4位)0.52(1位)1.97(13位)

出典:Football LABの試合レポートから筆者が集計。リード中の失点は、リードしていた時間と、その間の失点から計算しました。J1全体の平均は2025年が1.32、百年構想リーグが1.44、今季が1.49です。

📊 データが示す事実

  • ボール保持率は今季の54.9%と百年構想リーグの54.8%で変わりません。保持率が上がったのは失点が最少だった百年構想リーグからです
  • チャンスの差(xG−被xG)は1試合+0.73でJ1の3位です。2025年は+0.01で11位でした
  • 複数失点の試合は、2025年の38試合中6試合、百年構想リーグの20試合中3試合に対し、今季は13試合中7試合です
  • 9月19日の川崎F戦と10月21日の京都戦は、勝ち越したあとの終了間際に追いつかれました

💭 筆者の見解

「攻めた分だけ守備が薄くなった」という説明は、数字からは裏付けられません。相手の攻撃回数と枠内シュートは増えましたが、シュートの本数と被xGは増えていないからです。ただ、カウンターからの失点数は確認できていないので、否定まではできません。

むしろリードしている時間の失点が増えたことのほうが気になります。ただ、リード中の失点は8点で、90分あたりの1.97もJ1の平均から大きく外れてはいません。鬼木達監督も試合の締め方を課題に挙げていますが(フットボールチャンネル(10月27日))、数字の上では失点増の主因とまでは言えません。

🩺 トレーナー視点:入れ替わったサイドバック・ボランチと連戦

結論から言うと、連戦や疲労だけで失点増を説明するのは難しいと考えます。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLエリート)が始まったあとも失点は増えておらず、先発を多く入れ替えた試合で失点が増えているわけでもないからです。ただ、守り方の変化と時期が重なるので、切り分けはできません。

筆者は育成年代のサッカー選手を見るトレーナーをしています。連戦のチームでまず見るのは、試合時間に加えて、走行距離とスプリント回数が特定の試合で極端に減っていないかです。ここからは鹿島の内部情報ではなく、公開データからの見方です。

期間と試合間隔試合数失点/試合被xG/試合
2026/27 中2日以下31.330.60
2026/27 中3日52.001.21
2026/27 中4〜6日22.001.52
2026/27 中7日以上20.500.96
2025年 中3日以下140.861.42
2025年 中4日以上230.781.13

出典:Football LABの試合レポート、JFA「天皇杯」、Jリーグ公式データサイト、DAZN「ACLエリート日程」から筆者が集計。今季は天皇杯とACLエリートの試合を間隔に含みます。各期間の最初の試合は除きます。今季の中4〜6日と中7日以上は2試合ずつです。

📊 データが示す事実

  • ACLエリート開幕(9月15日)より前のリーグ戦7試合は13失点(1試合1.86)、以後の6試合は9失点(1.50)です
  • 先発の入れ替えは1試合3.17人(2025年2.27人、百年構想リーグ2.79人)です。入れ替え4人以上の5試合は4失点、0〜1人の3試合は5失点で、多く替えた試合ほど失点が多いわけではありません
  • 8〜9月の8試合は失点2.00、被xG1.27で、10月以降の5試合は失点1.20、被xG0.81です。2025年も被xGは8〜9月の1.39から10月以降の0.92へ下がりましたが、失点はどちらも0.50でした
  • 走行距離の平均は2025年の112km(16位)、百年構想リーグの112km(18位)から今季は114km(6位)です。公開されているのはシーズン平均までで、月ごとの比較はできませんでした

それより大きいのは顔ぶれの変化です。百年構想リーグでチームの試合時間の90%に出場した濃野公人選手がD.C.ユナイテッドへ移籍し、安西幸輝選手が左膝前十字靭帯損傷、樋口雄太選手が右腓骨骨折と発表されました。10月にはキム テヒョン選手の右脛骨近位端骨折も発表されています。いずれも治療期間は非公表です(鹿島アントラーズ公式「チーム情報」)。

SB(サイドバック)は左右とも、百年構想リーグから顔ぶれが変わりました。百年構想リーグの先発は濃野選手が18試合、安西選手が9試合、溝口修平選手が8試合でしたが、溝口選手も東京ヴェルディへ期限付き移籍し、今季は3人とも先発していません。今季は左SBで小川諒也選手が試合時間の94%に出場し、右SBは広瀬陸斗選手が7試合、津久井佳祐選手が5試合、小池龍太選手が1試合です。

失点で比べると、右SBは広瀬選手の7試合が1.71、津久井選手の5試合が1.40です。ただ、津久井選手の5試合は第6節の浦和戦を除いて第10節以降で、守備が改善した時期と重なるので、右SBの違いの影響かは切り分けられません。CB(センターバック)は植田直通選手が全13試合に先発し、組んだ相手が関川郁万選手の7試合は1.57、キム選手の6試合は1.83です。先発DFの組み合わせは13試合で6通りです。

ボランチ(守備的MF)の顔ぶれも変わりました。百年構想リーグで先発していた樋口雄太選手(10試合)と知念慶選手(5試合)は、負傷と移籍で今季ほとんど先発していません。ただ、百年構想リーグと比べると、タックルは1試合17.6回から15.5回に減った一方、こぼれ球奪取は33.4回から37.5回に増えていて、奪う力が落ちたとは言えません。

出典:Football LABの試合レポートとFootball LAB「フォーメーション」(試合開始時のポジションで、同サイト独自の区分です)から筆者が集計。

💭 筆者の見解

守り方を変える途中でSBやボランチが入れ替わると、連係を作り直す時間が必要になります。トレーナーの立場からも、選手の入れ替わりが多い時期は、負荷の管理と連係づくりを同時に進める難しさがあると感じます。

ただ、起用で分けた比較は試合数が少なく時期も重なるので、「誰が出たか」で説明できるとは言えません。個人の問題と決めつける材料はなく、早川選手の話からは、チーム全体の距離感の問題と考えるほうが自然です。

⚽ 得点と注目選手

失点ばかりが話題になりますが、今季の得点は1試合2.23で、2025年の1.53から増えました。レオ セアラ選手が12得点、チャヴリッチ選手が7得点で、29得点のうち7点は途中出場の選手です。松村優太選手が話したように、取っても取られる試合が続いていて(フットボールチャンネル(10月26日))、複数失点の7試合は2勝2分3敗です。

鹿島の選手はJ1の注目選手の記事でも紹介しています。

出典:Football LAB「鹿島アントラーズ 試合日程・結果」。

🔮 まとめ:一時的な部分と、続くかもしれない部分

区分要素理由
区別できない被xGと失点の差(枠内に飛ぶ割合・止める割合)他クラブでは次の期間に続きにくい。ただ、今季の分が運か寄せかGKかは分けられない
区別できないACLによる連戦開幕後も失点は増えていない。ただ、守り方の変化と時期が重なり、切り分けはできない
一時的に近い試合とアウェイへの偏り水戸戦と柏戦で約5点分。アウェイ6試合で14失点だが、2025年と百年構想リーグのアウェイは、むしろxGより失点が少なかった
一時的に近いオウンゴール2点と13試合という短さシーズンの約3割で、まだ大きく動く
続くかもしれない人に出ていく守備への移行セットプレー以外の失点が増加。ただ第9節以降は被xGが低下
続くかもしれないSBとボランチの入れ替わり時期は合うが、起用別の比較は試合数が少なく切り分けられない
続くかもしれないリードしている時間の失点監督も課題視。ただ8点で、J1平均から大きくは外れない
数字では裏付けられない守備組織の崩壊被xGは3位、ゴールエリア内のシュートは最少
数字では裏付けられないボール保持の増加保持率が上がった百年構想リーグは失点が最少

この表の区分は筆者の見解です。数字の出典は本文の各表のとおりです。

💭 筆者の見解

なぜ失点が増えたのか。2025年と比べて1試合あたり約0.9点増えたうち、約0.43点は2025年の「シュートの割に入らない」状態が続かなかった分、約0.45点は今季の超過です(オウンゴールの増加と被xGの減少は、ほぼ打ち消し合います)。つまり、半分は続かなかった分で、残り半分はまだ理由が分からない部分です。そこに、守り方の変更とSB・ボランチの入れ替わりが関わっている可能性があります。

堅守の正体は何だったのか。2025年は、枠内シュートが異例の割合で止まっていたことです。百年構想リーグでも差は続き、枠内に飛ばさせない守備も加わりました。これが早川選手の力なのか運なのかは、公開データでは分けられません。今季も危ない場所で打たせない土台は残っています。変わったのは、枠内シュートが止まる割合のほうです。

鹿島のこれから

第13節を終えて7勝2分4敗の6位で、首位のFC東京とは勝点7差です。11月7日に味の素スタジアムでそのFC東京と対戦します。

見るのは失点の数だけではありません。被xGが低いままなら、失点はいずれ落ち着くはずです。被xGが低いのに失点が続くなら、シュートへの寄せなど、xGに映らない部分に原因があることになります。そして被xGも上がり始めたら、そのときこそ本当に守備の問題です。

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