こんにちは。
高校サッカーを見ていると、「あの選手は卒業してどこへ行ったんだろう」と気になることがあります。選手権で活躍した3年生も、県予選で負けた3年生も、多くは4月から大学のグラウンドに立っています。
この記事では、2026年4月に全国85の大学サッカー部へ入った1年生2,478人を、「どの高校・どのクラブから来たのか」で数え直しました。北海道から九州まで9つの地域をまたいで集めたので、「関東の大学に入るのはどんな高校か」だけでなく、関西は、東海は、九州は——と横に並べて比べられます。
高校の側から見れば「進路の地図」、大学の側から見れば「どこから選手を集めているかの地図」です。
📌 この記事でわかること
・全国2,478人のうち、高校の部活動から来たのが81.6%、クラブのユースから来たのが18.1%
・ユース出身の割合は関東の大学だけが21.1%と高く、東海は14.2%
・最も多く送り出したのは藤枝明誠(静岡)の34人、次いで青森山田(青森)の33人。ただし中身は正反対
・関東の高校の85%は関東の大学へ。一方で中国地方の高校は7%しか地元に残らない
・送り出した高校は652校あり、そのうち355校(54.4%)は「1人だけ」
・同じ高校から同じ大学へ何人も進む「太いパイプ」
📊 先に、このデータの前提です
・対象……2026年4月に大学サッカー部へ入った1年生。つまり2026年3月に高校を卒業した学年です
・範囲……全国9地域・85大学・2,478人
・「前所属」……各大学サッカー部が公表している出身校名・クラブ名をそのまま使いました
・関東/関西/東海/北信越/九州/北海道/中国/四国は、原則として新入部員の全員です。東北の6大学だけは、東北大学サッカーリーグに登録されたメンバー(トップチーム)に限られます
・全国のすべての大学を集めきれたわけではありません。詳しくは記事の最後に書きました
① 全国2,478人は、どこから来たのか
まず全体像です。前所属を「高校(部活動)」と「クラブのユース」に分けました。
ユースというのは、サッカークラブが持っているU-18(18歳以下)の育成チームのことです。選手は高校には通いますが、サッカーは学校の部活ではなくクラブでプレーします。浦和レッズユース、柏レイソルU-18といったチーム名で呼ばれます。Jリーグのクラブが大半ですが、三菱養和SCやFCトリプレッタのように、Jリーグに所属していないクラブの育成チームも含みます。
| 前所属 | 人数 | 割合 |
| 高校(部活動) | 2,023人 | 81.6% |
| クラブのユース | 448人 | 18.1% |
| 海外の高校・非公表 | 7人 | 0.3% |
大学サッカーの1年生は、5人に4人が高校の部活動出身でした。
ここからが本題です。同じ数え方を9つの地域それぞれに当てはめると、地域ごとの「集め方の違い」が出てきます。
| 地域 | 大学 | 新入生 | 高校出身 | ユース出身 | ユース率 |
| 北海道 | 1 | 32人 | 23人 | 9人 | 28.1% |
| 東北 | 6 | 59人 | 50人 | 9人 | 15.3% |
| 関東 | 34 | 1,110人 | 869人 | 234人 | 21.1% |
| 北信越 | 7 | 178人 | 142人 | 36人 | 20.2% |
| 東海 | 10 | 295人 | 253人 | 42人 | 14.2% |
| 関西 | 19 | 628人 | 534人 | 94人 | 15.0% |
| 中国 | 2 | 43人 | 39人 | 4人 | 9.3% |
| 四国 | 1 | 6人 | 5人 | 1人 | 16.7% |
| 九州 | 5 | 127人 | 108人 | 19人 | 15.0% |
| 全国 | 85 | 2,478人 | 2,023人 | 448人 | 18.1% |
💡 ユース出身率は、関東だけが高い
人数の多い地域どうしで比べると、関東21.1%に対して関西15.0%、東海14.2%。関東の大学は、ほかの地域よりユース出身者を1.4倍ほど多く抱えている計算になります。
この理由は⑥章のデータではっきりします。関東のクラブのユース出身者は、ほぼ全員が関東の大学に進んでいるからです。浦和レッズユースの13人は9大学に分かれましたが、そのうち11人が関東。ジェフユナイテッド市原・千葉U-18の11人にいたっては全員が関東の大学でした。
一方で北海道の28.1%と四国の16.7%は、母数がそれぞれ32人・6人と小さいので、割合が大きく振れます。参考程度に見てください。
なお、ここで言う「9地域」は大学サッカーのリーグ区分です。どの地域にどんなリーグがあり、どこが全国大会につながっているのかは、別記事で仕組みから解説しています。

② いちばん多く送り出した高校 TOP30
高校の部活動から進んだ2,023人を、出身校ごとに数えました。上位30校です。「進んだ大学」は、その高校の卒業生が何校の大学に分かれたか。「進学先の地域」は、その内訳です。
| 高校 | 所在 | 人数 | 進んだ大学 | 進学先の地域 |
| 藤枝明誠高校 | 静岡 | 34人 | 14大学 | 東海24・関東6・関西2・北信越1・中国1 |
| 青森山田高校 | 青森 | 33人 | 21大学 | 関東12・北信越8・関西6・東海4・東北3 |
| 前橋育英高校 | 群馬 | 27人 | 16大学 | 関東22・北信越3・東海2 |
| 東福岡高校 | 福岡 | 23人 | 14大学 | 関東11・関西9・九州2・中国1 |
| 立正大学淞南高校 | 島根 | 23人 | 10大学 | 関西17・九州2・中国2・関東1・北信越1 |
| 熊本県立大津高校 | 熊本 | 22人 | 19大学 | 関西8・関東7・九州6・東海1 |
| 尚志高校 | 福島 | 22人 | 18大学 | 関東19・北信越2・関西1 |
| 流通経済大学付属柏高校 | 千葉 | 22人 | 15大学 | 関東21・北海道1 |
| 興国高校 | 大阪 | 22人 | 12大学 | 関西9・関東5・中国4・東海3・九州1 |
| 静岡学園高校 | 静岡 | 21人 | 14大学 | 関東13・関西5・東海3 |
| 作陽学園高校 | 岡山 | 18人 | 13大学 | 関西12・東海3・関東2・北信越1 |
| 大阪学院大学高校 | 大阪 | 18人 | 2大学 | 関西18 |
| 矢板中央高校 | 栃木 | 17人 | 12大学 | 関東11・関西2・東海2・北信越1・東北1 |
| 西武台高校 | 埼玉 | 17人 | 12大学 | 関東16・東海1 |
| 飯塚高校 | 福岡 | 15人 | 11大学 | 関西6・関東3・九州3・中国2・北信越1 |
| 鹿島学園高校 | 茨城 | 14人 | 8大学 | 関東12・関西2 |
| 浜松開誠館高校 | 静岡 | 14人 | 10大学 | 関東5・東海4・関西3・九州1・北海道1 |
| 関東第一高校 | 東京 | 14人 | 7大学 | 関東14 |
| 帝京大学可児高校 | 岐阜 | 14人 | 9大学 | 東海9・関西5 |
| 堀越高校 | 東京 | 13人 | 7大学 | 関東13 |
| 日本大学藤沢高校 | 神奈川 | 13人 | 9大学 | 関東13 |
| 日本体育大学柏高校 | 千葉 | 13人 | 10大学 | 関東11・東海1・北信越1 |
| 神村学園高等部 | 鹿児島 | 13人 | 12大学 | 関東4・九州4・関西4・東海1 |
| 帝京長岡高校 | 新潟 | 13人 | 12大学 | 関東8・関西3・東海2 |
| 中央学院高校 | 千葉 | 13人 | 9大学 | 関東4・関西4・東海4・北信越1 |
| 阪南大学高校 | 大阪 | 13人 | 6大学 | 関西12・東海1 |
| 高川学園高校 | 山口 | 12人 | 9大学 | 関東4・関西4・東海1・九州1・北信越1・中国1 |
| 市立船橋高校 | 千葉 | 12人 | 9大学 | 関東12 |
| 桐生第一高校 | 群馬 | 12人 | 10大学 | 関東7・北信越4・東北1 |
| 桐蔭学園高校 | 神奈川 | 12人 | 9大学 | 関東12 |
💡 1位と2位で、中身がまるで違います
藤枝明誠(静岡)の34人は、34人中24人が東海の大学に進みました。内訳は常葉大7人・中部大7人・中京大4人と、地元の大学に固まっています。静岡の高校生が静岡・愛知・岐阜の大学へ、という近距離の動きです。
対して青森山田(青森)の33人は、21の大学・5つの地域にばらばらに散りました。最も多い進学先でも新潟医療福祉大の5人。関東12人、北信越8人、関西6人、東海4人、東北3人と、日本中に選手を送り出しています。
「送り出した人数」だけを見ると同じような強豪校ですが、進路の広がり方は正反対です。
もうひとつ目を引くのが、西日本の高校の存在感です。立正大学淞南(島根)23人、熊本県立大津(熊本)22人、興国(大阪)22人、作陽学園(岡山)18人——関東の大学だけを見ていると、これらの高校の名前はあまり出てきません。
たとえば立正大学淞南の23人は、17人が関西の大学に進んでいます(大阪学院大4人、びわこ成蹊スポーツ大4人、阪南大4人ほか)。関東に来たのはわずか1人でした。
③ 「全国に散る高校」と「地元で完結する高校」
②の表で見えた違いを、もう少しはっきりさせます。10人以上を大学に送り出した46校について、卒業生が何地域に分かれたかの多い順に並べました。
| 地域数 | 高校 | 所在 | 人数 | 進学先の地域 |
| 6地域 | 高川学園高校 | 山口 | 12人 | 関東4・関西4・東海1・九州1・北信越1・中国1 |
| 5地域 | 藤枝明誠高校 | 静岡 | 34人 | 東海24・関東6・関西2・北信越1・中国1 |
| 5地域 | 青森山田高校 | 青森 | 33人 | 関東12・北信越8・関西6・東海4・東北3 |
| 5地域 | 立正大学淞南高校 | 島根 | 23人 | 関西17・九州2・中国2・関東1・北信越1 |
| 5地域 | 興国高校 | 大阪 | 22人 | 関西9・関東5・中国4・東海3・九州1 |
| 5地域 | 矢板中央高校 | 栃木 | 17人 | 関東11・関西2・東海2・北信越1・東北1 |
| 5地域 | 飯塚高校 | 福岡 | 15人 | 関西6・関東3・九州3・中国2・北信越1 |
| 5地域 | 浜松開誠館高校 | 静岡 | 14人 | 関東5・東海4・関西3・九州1・北海道1 |
| 5地域 | 聖和学園高校 | 宮城 | 12人 | 関東6・東海2・東北2・関西1・北信越1 |
| 5地域 | 旭川実業高校 | 北海道 | 11人 | 関東6・関西2・東海1・北海道1・東北1 |
| 4地域 | 東福岡高校 | 福岡 | 23人 | 関東11・関西9・九州2・中国1 |
| 4地域 | 熊本県立大津高校 | 熊本 | 22人 | 関西8・関東7・九州6・東海1 |
| 4地域 | 作陽学園高校 | 岡山 | 18人 | 関西12・東海3・関東2・北信越1 |
| 4地域 | 神村学園高等部 | 鹿児島 | 13人 | 関東4・九州4・関西4・東海1 |
| 4地域 | 中央学院高校 | 千葉 | 13人 | 関東4・関西4・東海4・北信越1 |
| 4地域 | 米子北高校 | 鳥取 | 12人 | 関西7・関東2・中国2・九州1 |
| 4地域 | 丸岡高校 | 福井 | 11人 | 関東5・北信越3・東海2・関西1 |
| 4地域 | 豊川高校 | 愛知 | 10人 | 東海6・関西2・関東1・中国1 |
| 4地域 | AIE国際高校 | 兵庫 | 10人 | 関西5・関東2・北信越2・東海1 |
| 3地域 | 前橋育英高校 | 群馬 | 27人 | 関東22・北信越3・東海2 |
| 3地域 | 尚志高校 | 福島 | 22人 | 関東19・北信越2・関西1 |
| 3地域 | 静岡学園高校 | 静岡 | 21人 | 関東13・関西5・東海3 |
| 3地域 | 日本体育大学柏高校 | 千葉 | 13人 | 関東11・東海1・北信越1 |
| 3地域 | 帝京長岡高校 | 新潟 | 13人 | 関東8・関西3・東海2 |
| 3地域 | 桐生第一高校 | 群馬 | 12人 | 関東7・北信越4・東北1 |
| 3地域 | 鹿児島城西高校 | 鹿児島 | 12人 | 関西6・九州4・関東2 |
| 3地域 | 大阪桐蔭高校 | 大阪 | 12人 | 関西6・東海4・関東2 |
| 3地域 | 習志野高校 | 千葉 | 11人 | 関東9・東海1・北信越1 |
| 2地域 | 流通経済大学付属柏高校 | 千葉 | 22人 | 関東21・北海道1 |
| 2地域 | 西武台高校 | 埼玉 | 17人 | 関東16・東海1 |
| 2地域 | 鹿島学園高校 | 茨城 | 14人 | 関東12・関西2 |
| 2地域 | 帝京大学可児高校 | 岐阜 | 14人 | 東海9・関西5 |
| 2地域 | 阪南大学高校 | 大阪 | 13人 | 関西12・東海1 |
| 2地域 | 東山高校 | 京都 | 12人 | 関西10・関東2 |
| 2地域 | 近畿大学附属高校 | 大阪 | 12人 | 関西11・関東1 |
| 2地域 | 近江高校 | 滋賀 | 12人 | 東海7・関西5 |
| 2地域 | 桐光学園高校 | 神奈川 | 11人 | 関東10・北信越1 |
| 2地域 | 岡山学芸館高校 | 岡山 | 11人 | 関西8・関東3 |
| 2地域 | 花巻東高校 | 岩手 | 10人 | 東北7・関東3 |
| 1地域 | 大阪学院大学高校 | 大阪 | 18人 | 関西18 |
| 1地域 | 関東第一高校 | 東京 | 14人 | 関東14 |
| 1地域 | 堀越高校 | 東京 | 13人 | 関東13 |
| 1地域 | 日本大学藤沢高校 | 神奈川 | 13人 | 関東13 |
| 1地域 | 市立船橋高校 | 千葉 | 12人 | 関東12 |
| 1地域 | 桐蔭学園高校 | 神奈川 | 12人 | 関東12 |
| 1地域 | 昌平高校 | 埼玉 | 11人 | 関東11 |
👀 1地域と6地域が、同じ表に並びます
高川学園(山口)は12人しか送り出していないのに、関東・関西・東海・九州・北信越・中国の6地域すべてに散りました。12人で6地域は、この表でただ1校です。
反対に関東第一(東京)14人・堀越(東京)13人・日本大学藤沢(神奈川)13人・市立船橋(千葉)12人・桐蔭学園(神奈川)12人は、全員が関東の大学。1人も外に出ていません。
大阪学院大学高校(大阪)の18人にいたっては、17人が系列の大阪学院大学へ。進んだ大学はわずか2校でした。
進学先が1地域だけで完結した7校のうち、6校までが関東の高校です。関東は大学サッカー部の数がそもそも多いので、外に出なくても行き先が足りてしまう——という事情がありそうです。
この「散らばり」は、上位校だけの話ではありません。3人以上を送り出した206校で見ると、1地域だけに送った高校が68校、2地域が71校、3地域以上に散った高校が67校でした。おおよそ3分の1ずつです。
高校のある地域に、何%が残るのか
同じ46校を、今度は高校がどこにあるかでまとめ直します。その地域の高校を出た選手のうち、何%が同じ地域の大学に進んだかを見ます。
| 高校のある地域 | 対象人数 | 同じ地域の大学へ | 地元残留率 |
| 関東 | 232人 | 198人 | 85% |
| 関西 | 111人 | 76人 | 68% |
| 東海 | 93人 | 46人 | 49% |
| 九州 | 85人 | 19人 | 22% |
| 東北 | 77人 | 12人 | 16% |
| 北信越 | 24人 | 3人 | 12% |
| 北海道 | 11人 | 1人 | 9% |
| 中国 | 76人 | 5人 | 7% |
💡 関東85%、中国7%
関東の高校を出た232人のうち、198人(85%)が関東の大学に進みました。関西の高校も68%が関西に残ります。一方で中国地方の高校を出た76人のうち、中国の大学に進んだのは5人(7%)だけ。北海道9%、北信越12%、東北16%も同じ傾向です。
ただし、この数字は「大学の数」にかなり引っ張られています。この記事が対象にした85大学のうち34が関東、19が関西です。中国は2大学、四国は1大学しか入っていません。中国地方の高校生に地元志向がないのではなく、そもそも近くに受け皿が少ない、と読むほうが正確です。
それでも「関東と関西の高校は地元で完結し、それ以外の地域の高校は選手を送り出す側にまわる」という大きな流れは、はっきり出ています。
④ 652校のうち、355校は「1人だけ」
②③で名前が挙がるのは、どうしても人数の多い高校です。しかし実際の分布は、そのイメージとかなり違います。
2,023人の高校出身者が通っていた高校は、全部で652校。その内訳がこちらです。
| 送り出した人数 | 高校数 | 合計人数 | 全体に占める割合 |
| 1人 | 355校 | 355人 | 17.5% |
| 2人 | 91校 | 182人 | 9.0% |
| 3人 | 54校 | 162人 | 8.0% |
| 4人 | 30校 | 120人 | 5.9% |
| 5人 | 28校 | 140人 | 6.9% |
| 6人 | 15校 | 90人 | 4.4% |
| 7人 | 10校 | 70人 | 3.5% |
| 8人 | 12校 | 96人 | 4.7% |
| 9人 | 11校 | 99人 | 4.9% |
| 10人以上 | 46校 | 709人 | 35.0% |
| 合計 | 652校 | 2,023人 | 100% |
📊 半分以上の高校は「1人だけ」です
355校(全体の54.4%)が、大学サッカー部に送り出した卒業生は1人だけでした。2人以下まで広げると446校(68.4%)になります。
一方で10人以上を送り出した46校が、2,023人のうち709人を占めています。高校数では7.1%の学校が、人数では35.0%を送り出している計算です。
強豪校がまとまって送り出す一方で、全国に散らばる「1人だけ」の高校が数のうえでは主役——というのが、大学サッカーの新入生の実像です。
⑤ 同じ高校から同じ大学へ——太いパイプ
同じ高校から同じ大学へ4人以上が進んだ組み合わせを抜き出しました。高校とクラブユースの両方を対象にしています。
| 人数 | 前所属 | 進学先 |
| 17人 | 大阪学院大学高校(大阪) | 大阪学院大学 |
| 10人 | 近畿大学附属高校(大阪) | 近畿大学 |
| 7人 | 藤枝明誠高校(静岡) | 常葉大学 |
| 7人 | 藤枝明誠高校(静岡) | 中部大学 |
| 7人 | 福岡大学附属若葉高校(福岡) | 福岡大学 |
| 7人 | 阪南大学高校(大阪) | 阪南大学 |
| 6人 | 流通経済大学付属柏高校(千葉) | 流通経済大学 |
| 6人 | 京都サンガF.C.U-18 | 立命館大学 |
| 6人 | ブラウブリッツ秋田U-18 | 札幌大学 |
| 5人 | 慶應義塾高校(神奈川) | 慶應義塾大学 |
| 5人 | 堀越高校(東京) | 拓殖大学 |
| 5人 | 関東第一高校(東京) | 拓殖大学 |
| 5人 | 立命館守山高校(滋賀) | 立命館大学 |
| 5人 | 青森山田高校(青森) | 新潟医療福祉大学 |
| 4人 | 湘南ベルマーレU-18 | 産業能率大学 |
| 4人 | 駒澤大学高校(東京) | 駒澤大学 |
| 4人 | 東海大学付属高輪台高校(東京) | 東海大学 |
| 4人 | 湘南ベルマーレU-18 | 中央学院大学 |
| 4人 | 鹿島学園高校(茨城) | 明治学院大学 |
| 4人 | 前橋育英高校(群馬) | 明治学院大学 |
| 4人 | 拓殖大学紅陵高校(千葉) | 城西国際大学 |
| 4人 | モンテディオ山形ユース | 共栄大学 |
| 4人 | 立教新座高校(埼玉) | 立教大学 |
| 4人 | 矢板中央高校(栃木) | 拓殖大学 |
| 4人 | 星槎国際高校(通信制) | 拓殖大学 |
| 4人 | 滝川高校(兵庫) | 甲南大学 |
| 4人 | 立正大学淞南高校(島根) | 大阪学院大学 |
| 4人 | 立正大学淞南高校(島根) | びわこ成蹊スポーツ大学 |
| 4人 | 藤枝明誠高校(静岡) | 中京大学 |
| 4人 | 日本文理大学附属高校(大分) | 日本文理大学 |
| 4人 | セレッソ大阪U-18 | 阪南大学 |
| 4人 | 作陽学園高校(岡山) | 阪南大学 |
| 4人 | 立正大学淞南高校(島根) | 阪南大学 |
| 4人 | 近江高校(滋賀) | 京都橘大学 |
| 4人 | 芦屋学園高校(兵庫) | 芦屋大学 |
| 4人 | 東海大学付属札幌高校(北海道) | 札幌大学 |
| 4人 | 興国高校(大阪) | 広島経済大学 |
💡 上位に並ぶのは、附属校からの内部進学です
大阪学院大学高校→大阪学院大学17人、近畿大学附属高校→近畿大学10人、福岡大学附属若葉高校→福岡大学7人、阪南大学高校→阪南大学7人、流通経済大学付属柏→流通経済大学6人、慶應義塾→慶應義塾大学5人、立命館守山→立命館大学5人。
目立つのは、この内部進学が西日本のほうがはっきりしていることです。関東の附属校(流通経済大付属柏6人、慶應義塾5人、駒澤大学高校4人、立教新座4人)に比べ、関西の大阪学院大学高校17人・近畿大学附属10人は桁がひとつ違います。
系列ではない組み合わせでは、藤枝明誠→常葉大7人・中部大7人・中京大4人、堀越→拓殖大5人と関東第一→拓殖大5人、ブラウブリッツ秋田→札幌大6人が目を引きます。
拓殖大学は堀越5人・関東第一5人・矢板中央4人・星槎国際4人と、4つの高校から4人以上を迎えています。新入部員87人は全国で2番目に多く、特定の高校と太いつながりを持ちながら人数を確保していることが分かります。
⑥ クラブユース出身の448人は、どこへ行ったか
高校の部活動ではなく、クラブのユースから大学に進んだ選手が448人います。出身は95のクラブ。上位20チームです。
| クラブ | 人数 | 進んだ大学 | 進学先の地域 |
| ブラウブリッツ秋田U-18 | 16人 | 10大学 | 北海道6・北信越4・関東2・東海2・関西1・東北1 |
| 湘南ベルマーレU-18 | 15人 | 9大学 | 関東13・関西1・東海1 |
| 浦和レッズユース | 13人 | 9大学 | 関東11・関西2 |
| 柏レイソルU-18 | 12人 | 10大学 | 関東10・関西2 |
| モンテディオ山形ユース | 11人 | 7大学 | 関東9・北信越1・東北1 |
| ベガルタ仙台ユース | 11人 | 8大学 | 関東6・東北3・北信越2 |
| ジェフユナイテッド市原・千葉U-18 | 11人 | 6大学 | 関東11 |
| V・ファーレン長崎U-18 | 11人 | 9大学 | 関西4・東海3・関東2・九州1・北海道1 |
| 名古屋グランパスU-18 | 10人 | 8大学 | 関東4・関西3・東海3 |
| 奈良クラブユース | 10人 | 9大学 | 関西8・関東1・東海1 |
| 三菱養和SCユース | 9人 | 8大学 | 関東9 |
| カターレ富山U-18 | 9人 | 9大学 | 関東6・関西1・東海1・九州1 |
| FC町田ゼルビアユース | 9人 | 7大学 | 関東9 |
| 横浜FCユース | 9人 | 7大学 | 関東8・北信越1 |
| FC東京U-18 | 9人 | 8大学 | 関東9 |
| 鹿島アントラーズユース | 9人 | 6大学 | 関東9 |
| 愛媛FC U-18 | 9人 | 6大学 | 関西4・東海4・関東1 |
| 北海道コンサドーレ札幌U-18 | 9人 | 7大学 | 関東7・北信越1・北海道1 |
| ジュビロ磐田U-18 | 9人 | 6大学 | 東海6・関東1・北信越1・関西1 |
| アルビレックス新潟U-18 | 8人 | 6大学 | 関東5・関西2・北信越1 |
👀 関東のクラブは残り、地方のクラブは散ります
ジェフユナイテッド市原・千葉U-18は11人全員が関東。FC町田ゼルビア、三菱養和SC(東京)、FC東京、鹿島アントラーズも9人全員が関東の大学でした。関東は大学の数が多いので、わざわざ外へ出る必要がありません。
反対に地方のクラブは全国に散ります。ブラウブリッツ秋田(秋田)の16人は北海道6人・北信越4人・関東2人・東海2人・関西1人・東北1人と6地域へ。Vファーレン長崎(長崎)の11人も関西4人・東海3人・関東2人・九州1人・北海道1人と、地元の九州に残ったのはたった1人でした。
これが①で見た「関東だけユース率が高い」という現象の中身です。
📋 このデータについて
集計に使ったのは、各大学サッカー部が公表している新入部員名簿です。対象にした85大学は以下のとおりです。
| 地域 | 大学数 | 人数 | 大学(新入部員数) |
| 北海道 | 1 | 32人 | 札幌大32 |
| 東北 | 6 | 59人 | 東北学院大23、東北大16、東日本国際大6、富士大5、仙台大5、八戸学院大4 |
| 関東 | 34 | 1,110人 | 東京国際大100、拓殖大87、明治学院大69、流通経済大55、立教大51、順天堂大50、筑波大48、中央学院大45、亜細亜大42、共栄大39、国士舘大37、東京農業大35、産業能率大31、慶應義塾大31、作新学院大30、専修大29、城西大29、東海大27、上武大26、青山学院大24、日本大22、早稲田大22、城西国際大21、中央大20、駒澤大19、桐蔭横浜大18、立正大17、神奈川大14、東洋大14、明治大13、法政大13、國學院大學12、関東学院大11、東京学芸大9 |
| 北信越 | 7 | 178人 | 新潟医療福祉大40、金沢学院大40、福井工業大27、松本大19、新潟産業大18、北陸大17、新潟経営大17 |
| 東海 | 10 | 295人 | 常葉大55、中京大54、静岡産業大43、中部大34、四日市大30、愛知学院大25、日本福祉大16、名城大15、名古屋産業大14、岐阜協立大9 |
| 関西 | 19 | 628人 | 阪南大75、大阪学院大69、びわこ成蹊スポーツ大64、立命館大40、近畿大39、関西国際大36、大阪産業大35、甲南大32、桃山学院大29、芦屋大29、関西大28、京都橘大27、関西福祉大27、京都産業大20、関西学院大17、京都先端科学大17、大阪体育大16、追手門学院大16、大阪経済大12 |
| 中国 | 2 | 43人 | 広島経済大22、IPU・環太平洋大21 |
| 四国 | 1 | 6人 | 高知大6 |
| 九州 | 5 | 127人 | 九州産業大37、九州国際大28、日本文理大27、福岡大21、鹿屋体育大14 |
⚠️ 数字を読むときの注意
① 全国のすべての大学は網羅していません。名簿を公表していない大学、サイトが閲覧できなかった大学は入っていません。日本体育大学(関東)、山梨学院大学(関東)、同志社大学(関西)などが該当します。中国・四国・北海道は特に大学数が少なく、地域の実態を代表する数字ではありません。
② 東北の6大学だけ数え方が違います。他の地域が新入部員の全員であるのに対し、東北は東北大学サッカーリーグに登録されたメンバー(トップチーム)に限られます。1大学あたりの人数を他地域と比べることはできません。
③ 「前所属」は各大学の表記のままです。「大津高校」と「熊本県立大津高校」のように書き方が違うものは同じ高校としてまとめましたが、表記のゆれを完全に吸収できているとは限りません。
④ 進路が公表されていない選手は入っていません。実際には、これより多くの3年生が大学でサッカーを続けています。
📝 まとめ
全国85大学2,478人の新入生マップ(2026年度)
・高校の部活動出身が81.6%、クラブのユース出身が18.1%
・ユース出身率は関東21.1%に対し関西15.0%・東海14.2%。関東のユース勢はほぼ全員が関東の大学へ
・最多は藤枝明誠34人(うち24人が東海)、次いで青森山田33人(21大学5地域に分散)
・地元残留率は関東85%・関西68%に対し、中国7%・北海道9%
・送り出した652校のうち355校は1人だけ。10人以上の46校で35.0%を占める
・大阪学院大学高校→大阪学院大学17人など、西日本の附属校の内部進学が目立つ
進路の向きは、その高校がどこにあるかで大きく変わります。関東と関西の高校は地元の大学で完結しやすく、それ以外の地域の高校は選手を外に出す側にまわる。そのうえで青森山田や高川学園のような一部の高校だけが、全国に選手を散らしています。
この記事は「2026年度の1年生がどこから来たか」を記録したものです。彼らが4年後にどこへ行くのかは、また別の話になります。その時にこのデータを見返せるよう、残しておきます。
そもそも大学サッカーはどういう仕組みなのか——全国9地域のリーグ構成と、総理大臣杯・インカレの違いは以下にまとめています。

関東の大学に入った新入生1,113人を、大学の側から数えた記事はこちらです。大学ごとの集め方の違いや、「高校の所在地は出身地ではない」という話を詳しく書いています。

第104回選手権に出場した選手の進路を、選手ごとに紹介した記事はこちらです。

第105回選手権の都道府県予選の日程は、こちらでまとめています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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