このページでは、スペインのプロサッカーリーグ、
スペインリーグ ラリーガのダービーマッチについて紹介しています。
ダービーマッチはスポーツ界で呼ばれる、ライバルチーム同士の試合、
要するに通常の試合とは違う、選手もサポーターも熱く・激しくなる試合のことです。
まずダービーマッチがわからない!という方は以下をご覧ください。
- スペインリーグ ラリーガ ダービーマッチまとめ8選
- まとめ:スペイン ラリーガダービーマッチ8選
スペインリーグ ラリーガ ダービーマッチまとめ8選
| ダービー名 | 対戦クラブ |
| エル・クラシコ | レアル・マドリード、FCバルセロナ |
| マドリード・ダービー | レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード |
| カタルーニャ・ダービー (バルセロナ・ダービー) | FCバルセロナ、RCDエスパニョール |
| ガリシア・ダービー | セルタ・デ・ビーゴ、デポルティーボ・ラ・コルーニャ |
| セビージャ・ダービー (デルビ・セビジャーノ) | セビージャFC、レアル・ベティス |
| バスク・ダービー | アスレティック・ビルバオ、レアル・ソシエダ |
| バレンシア・ダービー | バレンシアCF、レバンテUD、ビジャレアルCF |
| カナリア諸島ダービー | UDラス・パルマス、CDテネリフェ |
以上8つのダービーの紹介をしていきたいと思います。
細かく見るともっとたくさんのダービーがあるのですが、スペインリーグでよく紹介されるダービーとなると、以上の8個に絞られるかなと思います。
では1つずつ見ていきましょう。
エル・クラシコ(レアル・マドリード 対 バルセロナ)

スペインどころか世界中の注目を集める、世界的なダービー。
レアル・マドリードとFCバルセロナとの間で行われるダービーマッチです。
歴史と背景
「クラシコ」の名で世界中に知られるこの一戦は、単なるサッカーの試合ではありません。
レアル・マドリードはスペインの首都を象徴する存在として「国家的クラブ」と位置づけられ、一方でバルセロナはカタルーニャ地方の誇りを背負ってきました。
政治・文化・言語が絡むこの対決は、サッカーを超えて“スペインそのものを映し出す鏡”とも言われます。
名勝負・雰囲気
ジダン、ロナウジーニョ、メッシ、クリスティアーノ・ロナウド…数々のスターが歴史的名場面を生み出してきたのがクラシコです。
カンプ・ノウやサンティアゴ・ベルナベウは、試合当日には数万人の声援とブーイングが交錯し、世界中が注目する舞台に変わります。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- 直近5年間(2020-21~2024-25)のリーグ戦:レアルの勝ち越し傾向
- バルセロナはペドリやラミン・ヤマルといった若手が台頭
- レアルはヴィニシウスやベリンガム(加入後)など新時代のタレントが躍動
👉「黄金期を担う新世代」がクラシコを再び進化させています。
マドリード・ダービー(レアル・マドリード 対 アトレティコ・マドリード)

スペイン・マドリードに本拠地を置く、
レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの間で行われるダービーマッチ。
スペイン語でエル・デルビとも呼ばれる
このダービーは、スペインサッカーの歴史上、公式戦で最も行われた対決であり、サッカーの歴史上、最も行われたダービーの1つです。
エルクラシコに匹敵するほど盛り上がりを見せるこの対戦は、スペイン内外でも注目の一戦です。
歴史と背景
同じ首都・マドリードを本拠地に持つ両クラブ。
王族に愛されたレアルに対し、労働者階級のクラブとして親しまれてきたのがアトレティコです。
この社会的コントラストが、ダービーに独特の緊張感をもたらしてきました。
名勝負・雰囲気
近年では2014・2016年のチャンピオンズリーグ決勝での直接対決が世界的話題となり、マドリードの街を二分する熱狂が記憶に新しいところ。
ワンダ・メトロポリターノとベルナベウ、どちらも試合当日は「街全体がスタジアムになる」と表現されるほどの熱気に包まれます。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- リーグ戦ではレアルが優勢ながらも、アトレティコは堅守とカウンターで食い下がる
- アトレティコはグリーズマン、ジュリアーノ・シメオネ、フリアン・アルバレスがチームの鍵を握っています。
- レアルはベリンガム、ヴィニシウス、ロドリゴらが存在感を発揮
👉近年は「個の爆発力 vs 組織的堅守」の構図が鮮明に。
カタルーニャ・ダービー(バルセロナ・ダービー:バルセロナ 対 エスパニョール)

スペイン・バルセロナ カタルーニャ州に本拠地を置く2チーム、
FCバルセロナとRCDエスパニョールとの間で行われるダービーマッチの事です。
歴史と背景
スペイン東部カタルーニャ州を舞台にした伝統の一戦。世界的ビッグクラブであるFCバルセロナに対し、同じバルセロナ市内を拠点とするRCDエスパニョールが挑む構図です。
「クラブの規模差が大きいダービー」として知られますが、エスパニョールのサポーターにとってバルサとの対戦は一年で最も重要な試合。
バルセロナの華やかなイメージに対して、より地元志向で“庶民派クラブ”を自認するエスパニョールは、街のアイデンティティ争いとしての意味合いを持ちます。
名勝負・雰囲気
これまでの通算成績ではバルサが圧倒的に勝ち越していますが、だからこそエスパニョールの勝利は特別な価値を持ちます。
スタジアムは常に満員となり、RCDEスタジアムでは青白の旗が大きく揺れ、バルサのカンプ・ノウではアウェーゴールに歓声が轟くシーンも。
近年では2018-19シーズンにエスパニョールがホームで善戦した試合や、2021-22シーズンに昇格直後のエスパニョールがドローに持ち込んだ試合が記憶に新しいところです。
25-26シーズンにエスパニョールの守護神だった、ジョアン・ガルシア・ガルシアがエスパニョールからバルセロナへ禁断の移籍を果たしたことも、注目されています。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- リーグ戦では依然としてバルサが優勢
- バルサはペドリ、ガビら若手カンテラーノが中心となり、新世代がダービーの主役に
- エスパニョールはハビ・プアド、ロベルト・フェルナンデスなど近年は若手FWが奮闘
👉「格差のあるダービー」でありながら、毎試合がドラマとなる対戦です。
ガリシア・ダービー(セルタ 対 デポルティーボ)

スペイン・ガリシア州にあるサッカークラブ、
セルタ・デ・ビーゴとデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャによって行われるダービーマッチのことです。
ガリシア語で「私たちのダービー」を意味する ”O Noso Derbi”【オ ノソ デルビ】 としても知られています。
歴史と背景
スペイン北西部・ガリシア州を代表する2クラブ、セルタ・デ・ビーゴとデポルティーボ・ラ・コルーニャによる一戦は「ガリシア・ダービー」と呼ばれます。
港町ビーゴと商業都市ラ・コルーニャ、同じガリシア地方ながらライバル意識は強く、地域の誇りをかけた戦いとなります
1990年代後半から2000年代前半にかけては、両クラブが同時に欧州カップ戦で活躍し「ガリシア黄金期」を築きました。
名勝負・雰囲気
特に2000年代初頭は、デポルが“スーペル・デポル”と呼ばれる黄金期を迎え、セルタとのダービーは激しさを増しました。リァソールとバライードスの両スタジアムは常に満員、地域全体が一色に染まるほどの熱狂がありました。
ただし2010年代以降、デポルの降格や低迷により「ダービー不在」の時期が続いています。それでも、国王杯などで再戦する機会には、往年の熱気が瞬時に蘇るのがこのダービーの魅力です。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- デポルは長くラ・リーガを離れており、セルタが一部で孤軍奮闘
- セルタはイアゴ・アスパスが“地元の英雄”として君臨し続け、若手育成の拠点としても注目
- デポルは再昇格を目指す戦いが続いており、再び「ガリシア・ダービー」がラ・リーガで実現することが期待される
👉 ファンにとって「ガリシア・ダービーの復活」は、地方の誇りを取り戻す悲願でもあります。
セビージャ・ダービー(デルビ・セビジャーノ:セヴィージャ 対 ベティス)

セビージャダービーはスペインのアンダルシア州セビージャに本拠地を置くセビージャとベティスの対戦です。
スペインではもっとも熱く激しいダービーと言われています。
元々この2チームは1つのチームだったのですが、首脳陣が対立したことが元でベティスというチームが生まれました。
歴史と背景
アンダルシア州の州都セビージャを舞台に繰り広げられるこの一戦は、地元では「エル・グラン・デルビー」と呼ばれます。
1905年創設のセビージャFCに対し、1907年に誕生したレアル・ベティスは“庶民のクラブ”として支持を集め、同じ街にありながら社会的階層や文化的背景が対立構造を形作ってきました。
ファン層としては、セビージャは富裕者層のファンが多くおり、逆にベティスには労働者階級のファンが多い。
つまりこの対戦は富裕者層と労働者層の代理戦争と言えるような要素を含んでおり、強烈なライバル意識が存在するのもうなずけます。
名勝負・雰囲気
セビージャのラモン・サンチェス・ピスファン、ベティスのエスタディオ・ベニート・ビジャマリンは、ともに情熱的なアンダルシアの空気を象徴する舞台。
試合当日は市内の空気が一変し、街全体が赤と緑に分かれるほど。試合は荒れることもしばしばで、退場者や大乱戦となるケースも過去には珍しくありません。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- 直近5年間ではセビージャが優位に立つことが多いが、ベティスもヨーロッパカップ戦出場を争うなど着実に実力を伸ばしている
- セビージャではイサーク・ロメロやバルガス、ベティスではイスコがダービーで存在感を発揮
👉「街全体が燃える、スペインで最も熱いダービーのひとつ」と呼ばれる理由がここにあります。
バスク・ダービー(アスレティック・ビルバオ 対 レアル・ソシエダ)

このローカルダービーは、アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダの対戦となります。
アスレティック・ビルバオはビスカヤ県ビルバオ、レアル・ソシエダはギプスコア県サン・セバスティアンに本拠地を置きます。
歴史と背景
スペイン北部・バスク地方を代表する2クラブの対戦は、「エウスカル・デルビー」として親しまれています。
ビルバオとサンセバスチャンという文化的に豊かな都市のプライドをかけた一戦であり、地域のアイデンティティを象徴するカードです。
ビルバオはスペイン北部における工業や経済の拠点で、一方サン・セバスティアンは19世紀には貴族の避暑地だったとされています。
こんな対照的な文化を持つ2チームですが、両チームともに育成力が優れており、多くの選手が下部組織からトップチームに昇格を果たしています。
ともに長らくバスク出身選手のみでチームを構成していましたが、1989年にレアル・ソシエダはその方針を撤廃、対するアスレティック・ビルバオは、“バスク純血主義“を掲げ、バスク出身選手や両親がバスク出身の選手しか入団を認めていません。現在もこの主義は続いており、自らの文化に誇りを抱くビルバオの代名詞ともいえます。
名勝負・雰囲気
イタリアやアルゼンチンのダービーのように荒れることは少なく、選手・サポーター同士が互いにリスペクトを持ち合うのも特徴です。両チームのサポーターが隣で応援していることもあるくらい、友好的なダービーという点も、この2チームならではの光景となっています。
ただし熱気は十分で、サン・マメスやアノエタに掲げられるバスク旗や合唱は独特の雰囲気を醸し出します。2021年のコパ・デル・レイ決勝(延期開催分)で両者が激突したことは、歴史的瞬間として語り継がれています。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- リーグ戦では比較的拮抗しており、互いにホームで強さを発揮
- ソシエダはオヤルサバルや久保建英(レンタル時代を含む)、ビルバオはイニャキ・ウィリアムズやニコ・ウィリアムズといった生え抜きがチームを牽引
👉「激しいけれど、リスペクトに満ちた稀有なダービー」として、スペイン国内でも高く評価されています。
興味ある人は是非、チェックして見てください。
バレンシア・ダービー(バレンシア 対 レバンテ 対ビジャレアル)

このダービーは、バレンシアとレバンテ、ビジャレアルの試合となります。
歴史と背景
地中海沿岸の都市バレンシアを舞台に行われる「バレンシア・ダービー」は、名門バレンシアCFとレバンテUDによる一戦です。
伝統ある“ロス・チェ”ことバレンシアは国内外で豊富な実績を誇る一方、レバンテは地域に根ざした庶民的なクラブとして支持を集めてきました。
「同じ街をホームにする」という点で、サポーター同士の対立意識は強く、街全体がピリついた空気に包まれるダービーです。
名勝負・雰囲気
バレンシアが格上とされることが多いですが、レバンテもたびたび意地を見せ、予想外の結果を残してきました。特にシウダー・デ・バレンシアとメスタージャ、二つのスタジアムで繰り広げられる熱戦は、市民の生活の一部といっても過言ではありません。
「兄貴分と弟分の戦い」と形容されることもあり、バレンシア市民にとっては順位以上に重要な意味を持ちます。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- レバンテは2022年にラ・リーガから降格し、直近数年は対戦機会が減少。25-26シーズンからレバンテが1部に昇格し、再びバレンシア・ダービーが開催されます。
- バレンシアは財政難に苦しみつつも、若手育成を中心に再建を模索
- 注目はバレンシアのユース出身選手たちで、地元愛あふれるプレーがダービーの魅力を支えています
👉 再び両クラブが同じ舞台に立つ「ダービー復活」は、バレンシアの街全体の盛り上がりを左右する存在です。
近年同じバレンシア州に拠点を置く、ビジャレアルとの対戦もダービーと言われており、この3チームの対戦は、デルビー・デ・ラ・コムニタ(Derby de la Comunitat)、日本では特にバレンシア州ダービーとも呼ばれています。
カナリア諸島・ダービー(テネリフェ 対 ラス・パルマス)
歴史と背景
スペイン本土から遠く離れた大西洋の島々、カナリア諸島を舞台に行われる「カナリア諸島ダービー」は、UDラス・パルマス(グラン・カナリア島)とCDテネリフェ(テネリフェ島)の対戦です。
地理的にも文化的にも「島の誇り」を背負った戦いであり、島民にとっては単なるサッカー以上の意味を持ちます。
名勝負・雰囲気
このダービーの特徴は、地域性の強さと熱気に満ちた雰囲気。両島の人々は強烈なアイデンティティを持ち、ダービー当日は島全体が試合一色になります。
スタジアムには太陽と海のエネルギーを感じさせるような独特の雰囲気があり、スペイン本土のダービーとは一味違った情熱が注がれます。
直近の対戦成績と注目選手(2020~2025)
- 2022–23シーズンには昇格プレーオフで激突し、大きな話題を呼んだ
- ラス・パルマスは2023–24シーズンにラ・リーガ復帰を果たし、島民の誇りを取り戻した
- テネリフェは昇格を狙い続けており、再びトップリーグでの「カナリア諸島ダービー」が実現することが期待されている。(25-26シーズンは3部リーグ)
👉 島民にとってこのダービーは「島の存在感を示す象徴」であり、勝敗以上に精神的な意味を持っています。
まとめ:スペイン ラリーガダービーマッチ8選
今回は、スペインラリーガで開催される歴史のあるダービーマッチ8選を紹介しました。
- エル・クラシコ:レアル・マドリード 対 バルセロナ
- マドリード・ダービー:レアル・マドリード 対 アトレティコ・マドリード
- カタルーニャ(バルセロナ)・ダービー:FCバルセロナ 対 エスパニョール
- ガリシア・ダービー:セルタ・デ・ビーゴ 対 デポルティーボ・ラ・コルーニャ
- セヴィージャ・ダービー:セヴィージャFC 対 レアル・ベティス
- バスク・ダービー:アスレティック・ビルバオ 対 レアル・ソシエダ
- バレンシア・ダービー:バレンシア 対 ビジャレアル 対レバンテ
- カナリア諸島・ダービー:UDラス・パルマス 対 CDテネリフェ
以上8個のダービーを取り上げました。
ダービーマッチは、クラブとクラブのライバル意識が両クラブの選手・サポーターを熱くします。
普段とは違う熱狂が、テレビを見ていても伝わってくるので、そういう視点で見る試合を決めるのも面白いかもしれません。
また、バスクダービーのように、両チームのサポーターが隣で応援できる友好的なダービーも存在していることも一つ覚えておいてください。
その他の国のダービーもまとめていきますので、是非併せてご覧ください。
イングランドプレミアリーグ
イタリアセリエA
ドイツブンデスリーガ
フランスリーグアン
上記国以外の世界に知られる熱狂的なダービーマッチ10選
スペインリーグ ラリーガを視聴するなら、DAZNかスカパーWOWOWになります。
もし視聴したい方は、ご検討ください。
以上!!!
最後までお読みいただきありがとうございました。








コメント