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【2026年度】Jクラブユース1年生726人はどこから来たか|中学の部活から入れたのは1.9%、51クラブの入口データ

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2026年度 Jクラブユース1年生726人の前所属データ|中学の部活出身は1.9% サッカー入門
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中学生がJリーグクラブのユース(高校生年代のチーム)に入りたいと思ったとき、どの道を通れば届くのか。中学校の部活からでも入れるのか、それとも街のクラブチームに行くべきなのか、あるいは中学の時点でJクラブのジュニアユースに入っていないと手遅れなのか。

J1・J2・J3の60クラブの公式サイトから、2026年度に入団した1年生726人の前所属チームを1人ずつ数えました。1年生の前所属まで公開している51クラブぶんです。

結果は、はっきりしていました。中学校のサッカー部からJクラブユースに入った1年生は、726人中わずか14人(1.9%)。51クラブのうち42クラブは、中学の部活出身者が1人もいません

一方、高校サッカー1年生9,760人を集計した記事では、中学の部活出身は18.2%でした。同じ高校1年生なのに、比率がおよそ10分の1になります。この記事では、その差がどこから生まれているのかを数字で追いかけます。

📌 この記事でわかること
・Jクラブユース1年生726人の出身内訳(自前ジュニアユース・他クラブ・街クラブ・中学部活)
・中学の部活から入った14人が誰で、どのクラブに行ったのか
・高校サッカー部との比較(街クラブ72.6%→32.2%、中学部活18.2%→1.9%)
・J1・J2・J3の比較(自前率71.0%→60.8%→46.3%、中学部活0.3%→1.0%→4.8%)
・51クラブの「自前ジュニアユースからの昇格率」ランキング(100%〜5.0%)
・街クラブ164チームから来た234人と、その76.8%が「1人だけ」であること
・17クラブが持つ「サテライトジュニアユース」という第2の入口
・1学年の人数がクラブによって9人〜28人と3倍違うこと
・Jユースの選手が実際に通っている高校(名古屋は12人が東海学園)
・地域別の違い(関東は7割以上が内部昇格、東北は街クラブ出身が半分を超える)
・ポジション別の構成(GKは1学年に1〜2人)
・生まれ月の偏り(4〜6月生まれが49.6%、早生まれは8.6%)

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📊 使ったデータ|J1〜J3の60クラブ

対象は2026-27シーズンのJ1・J2・J3に所属する60クラブのユース(U-18)チームです。各クラブの公式サイトに載っている2026年度の1年生の名簿と前所属チームをすべて集めました。

60クラブのうち、1年生の前所属が特定できたのは51クラブ・726人。残る9クラブは、名簿に前所属が書かれていない・学年の区分がない・そもそもユースを持っていない、といった理由で集計に入れていません(記事の最後に一覧を載せています)。

前所属チームは、次の4つに分けて数えました。

区分意味
自前ジュニアユースそのクラブ自身のジュニアユース(U-15)からの内部昇格
他のJクラブの育成別のJクラブのジュニアユースから移ってきた選手
街クラブJクラブの下部組織でも中学校の部活でもないクラブチーム(U-15)。JFAアカデミー福島のような育成機関もここに入れています
中学校サッカー部中学校の部活動

高校サッカーの記事とまったく同じ分類にしてあるので、そのまま横に並べて比べられます。なお、名簿に前所属が書かれていない選手が1人だけいたため、集計表ではこれを別に立てています。

① 中学の部活からJユースに入れたのは726人中14人

まず全体の内訳です。

出身人数割合
自前ジュニアユースからの昇格437人60.2%
他のJクラブの育成組織から40人5.5%
街クラブから234人32.2%
中学校サッカー部から14人1.9%
前所属の記載なし1人0.1%
合計726人100%

中学校のサッカー部から来た選手は14人、全体の1.9%です。52人に1人しかいません。しかもこの14人は9クラブに集中していて、残る42クラブには1人もいません

14人の内訳はこうです。

クラブ出身中学
東京ヴェルディさいたま市立日進中学校
ベガルタ仙台天栄中学サッカー部
栃木シティ古河市立総和中学校
福島ユナイテッドFC那須中学校
ザスパ群馬前橋市立大胡中学校
SC相模原大和市立つきみ野中学校
FC大阪大阪市立都島中学校
FC大阪大阪市立新北野中学校
FC大阪京都精華中学校
FC大阪東大阪市立布施中学校
FC大阪修学院中学校(京都府)
奈良クラブ長岡第二中学校
奈良クラブ伊野中学校サッカー部
カマタマーレ讃岐高川学園中学校

14人のうち5人がFC大阪U-18、2人が奈良クラブユースです。この2クラブだけで半分を占めています。残る7クラブは1人ずつで、東京ヴェルディ・仙台・栃木シティ・福島・群馬・相模原・讃岐。柏、川崎、FC東京、横浜FM、鹿島、浦和、G大阪、C大阪、神戸、広島といった育成に定評のあるクラブには、中学部活出身は1人もいません。

この数字の読み方
「中学で部活を選ぶとJユースには行けない」という意味ではありません。ただ、実際にその道を通った人は52人に1人という事実です。中学3年間をどこで過ごすかは、高校年代の選択肢の広さにそのまま効いてきます。

② 高校サッカー部と並べると差がはっきりする

同じ2026年度の高校1年生を、進んだ先で分けて比べてみます。高校サッカー部のほうは、全国13のルーキーリーグU-16に参加する264校・9,760人のデータです。

出身高校サッカー部
(264校9,760人)
Jクラブユース
(51クラブ726人)
街クラブ72.6%32.2%
中学校サッカー部18.2%1.9%
Jクラブの育成組織8.6%65.7%

※どちらも前所属の記載がない選手を除いているため(高校サッカー部0.6%、Jクラブユース0.1%)、3つの合計は100%になりません。

きれいに裏返しになっています。高校サッカー部では10人に1人以下だったJクラブ育成出身が、Jユースでは3人に2人。逆に高校では5人に1人近くいた中学部活出身が、Jユースでは1.9%まで落ちます。

つまりJクラブユースは「中学年代でJクラブの育成組織にいた選手が、そのまま上に進む場所」であり、高校サッカー部は「街クラブや中学の部活からでも入れる場所」という住み分けです。

高校サッカー部側の詳しい内訳は【2026年度】高校サッカー1年生9760人はどこから来たかにまとめています。

③ J1・J2・J3で分けると、きれいな階段になる

ここまでは51クラブをひとまとめに見てきましたが、所属カテゴリーで分けると景色が変わります。

カテゴリークラブ1年生自前JY他Jクラブ街クラブ中学部活
J120クラブ286人71.0%5.2%23.4%0.3%
J215クラブ209人60.8%5.7%32.5%1.0%
J316クラブ231人46.3%5.6%42.9%4.8%

自前ジュニアユースからの昇格は71.0% → 60.8% → 46.3%と、カテゴリーが下がるほどきれいに減ります。入れ替わるように街クラブ出身が23.4% → 32.5% → 42.9%と増えていきます。

そして中学の部活出身は、J1が0.3%(286人中1人)、J2が1.0%(209人中2人)、J3が4.8%(231人中11人)J1とJ3で約14倍の差があります。

中学生とその保護者へ|いちばん実用的な数字かもしれません
中学校の部活からJクラブユースを目指すなら、現実的な入口はJ3のクラブです。J1の20クラブ286人のうち、中学の部活から入ったのはたった1人(東京ヴェルディ)。一方J3の16クラブでは231人中11人が中学の部活出身で、FC大阪の5人、奈良クラブの2人がその中心です。

他のJクラブのジュニアユースから移ってきた比率だけは、J1が5.2%、J2が5.7%、J3が5.6%とカテゴリーによらずほぼ一定でした。Jクラブのジュニアユース同士の移動は、上下のカテゴリーに関係なく起きているということです。

自前率の幅もカテゴリーで違います。J1は柏の100%からサンフレッチェ広島の33.3%まで(中央値68.8%)、J3は栃木SCの90.9%からFC大阪の5.0%まで(中央値46.7%)。J3のほうが、クラブごとの方針の違いがはるかに大きく出ています。

この比較を読むときの注意
J1は20クラブすべてのデータが揃っていますが、J2は15/20、J3は16/20クラブぶんです。前所属を公開していないクラブが、J2に5つ(八戸・いわき・RB大宮・藤枝・宮崎)、J3に4つ(岐阜・レイラック滋賀・高知・琉球)あるためです。未収録クラブの傾向によっては、J2とJ3の数字は多少動きます。

この形は、高校サッカーでも同じでした。高校サッカーの記事では、ルーキーリーグの階層が下がるほどJクラブ育成出身が減っていきます(1部12.6%→2部8.5%→参入リーグ3.5%)。強いカテゴリーほどJクラブの育成組織出身者が集まるという構造は、高校でもJユースでも変わりません。

④ 3人に2人は「Jクラブの育成組織」から来ている

Jクラブ育成出身の477人(65.7%)を、もう少し細かく見ます。

内訳人数割合
自分のクラブのジュニアユースから昇格437人60.2%
他のJクラブのジュニアユースから移籍40人5.5%

大半は内部昇格です。中学3年間を同じクラブのジュニアユースで過ごし、そのまま高校年代のユースに上がる。これが726人中437人、全体の60.2%で最も太い道です。

ただし「ジュニアユースに入れば自動的に上がれる」という話ではありません。ユースの1学年は平均14.2人、最も少ないクラブで9人です。クラブによっては、外部から入ってくる選手と席を争うことになります。

⑤ それでも3人に1人は街クラブから|234人が通った道

街クラブ出身は234人(32.2%)。Jクラブのジュニアユースに入っていなくても、3人に1人はこの道でユースに入っています。

この234人を送り出したのは164チーム。そのうち126チーム(76.8%)は1人だけで、2人以上送り出したのは38チームしかありません。

つまり街クラブ経由の道は「特定の強豪クラブに行けば開ける」ものではなく、全国に薄く広がっているということです。

2人以上を送り出した街クラブ

街クラブ人数進んだ先
アメージングアカデミー山梨7人奈良クラブ×7
ソレッソ熊本5人京都サンガF.C.×2、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、V・ファーレン長崎
FCラルクヴェール千葉5人ジェフユナイテッド千葉×2、ヴァンフォーレ甲府×2、水戸ホーリーホック
クラブ与野5人モンテディオ山形×3、浦和レッズ、カターレ富山
RIP ACE SC4人ヴィッセル神戸×2、奈良クラブ、愛媛FC
MIRUMAE FC4人福島ユナイテッドFC×2、ベガルタ仙台、ブラウブリッツ秋田
エルセレユナイテッドフットボールクラブ4人ツエーゲン金沢×2、奈良クラブ×2
Vervento京都FC4人ロアッソ熊本×2、FC大阪、奈良クラブ
太陽SC鹿児島4人鹿児島ユナイテッドFC×4
JFAアカデミー福島U-153人FC東京、アルビレックス新潟、レノファ山口FC
FC多摩ジュニアユース3人FC町田ゼルビア、V・ファーレン長崎、ツエーゲン金沢
シーガル広島3人V・ファーレン長崎×2、セレッソ大阪
プログレッソ十勝FC U-153人ブラウブリッツ秋田×2、アルビレックス新潟
会津サントスFC3人福島ユナイテッドFC×2、栃木シティ
刈谷JY3人ジュビロ磐田×2、徳島ヴォルティス
ベルガロッソいわみ3人ガイナーレ鳥取×2、カマタマーレ讃岐
Solidarise沖縄3人愛媛FC×3
C.A.アレグレ2人浦和レッズ、ジェフユナイテッド千葉
GRANDE FC2人ジェフユナイテッド千葉、松本山雅FC
FCトリプレッタJrユース2人東京ヴェルディ、ツエーゲン金沢
豊田AFC2人名古屋グランパス、レノファ山口FC
住吉大社SC2人アビスパ福岡×2
CAグランロッサ2人アビスパ福岡×2
筑後FC2人V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本
FCフェルボール愛知2人サンフレッチェ広島、ジュビロ磐田
SSSジュニアユース2人北海道コンサドーレ札幌×2
FC古河2人栃木シティ×2
FC VALON2人栃木シティ、福島ユナイテッドFC
フォルトゥナSCジュニアユース2人横浜FC、ヴァンフォーレ甲府
VIVAIO船橋SC2人湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田
サルパFC2人FC今治×2
アルコバレーノ2人徳島ヴォルティス、ガイナーレ鳥取
MSK192人ザスパ群馬×2
上州FC高崎2人ザスパ群馬×2
アルティスタ浅間U-152人AC長野パルセイロ×2
FCガレオ玉島(岡山県)2人FC大阪×2
アリバFC(兵庫県)2人FC大阪×2
ディアブロッサ高田FC2人奈良クラブ×2

先頭はアメージングアカデミー山梨の7人で、しかも7人全員が奈良クラブユースへ。山梨のクラブから奈良のユースへ、1学年でまとめて移っています。726人全体を通しても、これが単一チームからの最大の流れでした。

次いでソレッソ熊本の5人。こちらは京都サンガ2人、鹿島、C大阪、長崎と全国にバラけています。同じ「5人送り出し」でも、中身はまったく違います。

太陽SC鹿児島の4人は全員が地元の鹿児島ユナイテッドSolidarise沖縄の3人は全員が愛媛FC。街クラブとJクラブの間に、太いパイプが個別にできているのが見て取れます。

⑥ クラブによって全然違う|自前率100%から5%まで

「自前のジュニアユースからどれだけ上げているか」は、クラブによって驚くほど違います。51クラブ全部を並べます。

クラブ1年生自前JY自前率
川崎フロンターレU-1818人18人100.0%
柏レイソルU-1813人13人100.0%
FC東京U-1814人13人92.9%
横浜F・マリノスユース14人13人92.9%
栃木SC U-1811人10人90.9%
ヴィッセル神戸U-1815人13人86.7%
ギラヴァンツ北九州U-1813人11人84.6%
鹿島アントラーズユース13人11人84.6%
湘南ベルマーレU-1819人16人84.2%
ガンバ大阪ユース16人13人81.2%
カターレ富山U-1810人8人80.0%
カマタマーレ讃岐U-1813人10人76.9%
東京ヴェルディユース13人10人76.9%
名古屋グランパスU-1817人13人76.5%
横浜FCユース17人13人76.5%
松本山雅FC U-1812人9人75.0%
SC相模原U-1817人12人70.6%
AC長野パルセイロU-1816人11人68.8%
セレッソ大阪U-1816人11人68.8%
FC町田ゼルビアユース15人10人66.7%
浦和レッズユース15人10人66.7%
徳島ヴォルティスユース12人8人66.7%
サガン鳥栖U-1814人9人64.3%
レノファ山口FC U1814人9人64.3%
大分トリニータU-1814人9人64.3%
清水エスパルスユース14人9人64.3%
アビスパ福岡U-1813人8人61.5%
ベガルタ仙台ユース13人8人61.5%
栃木シティU-1818人11人61.1%
ファジアーノ岡山U-1815人9人60.0%
北海道コンサドーレ札幌U-1810人6人60.0%
FC今治U-1812人7人58.3%
京都サンガF.C. U-1812人7人58.3%
ジュビロ磐田U-1811人6人54.5%
ブラウブリッツ秋田U-1819人10人52.6%
水戸ホーリーホックユース12人6人50.0%
ロアッソ熊本ユース15人7人46.7%
ヴァンフォーレ甲府U-1815人7人46.7%
鹿児島ユナイテッドFC U-1815人7人46.7%
ガイナーレ鳥取U-1813人6人46.2%
ジェフユナイテッド千葉U-1814人6人42.9%
アルビレックス新潟U-1812人5人41.7%
V・ファーレン長崎U-1815人6人40.0%
ツエーゲン金沢U-1810人4人40.0%
サンフレッチェ広島ユース12人4人33.3%
モンテディオ山形ユース13人4人30.8%
福島ユナイテッドFC U-1814人4人28.6%
愛媛FC U-1811人2人18.2%
ザスパ群馬U-189人1人11.1%
奈良クラブユース28人3人10.7%
FC大阪U-1820人1人5.0%

中央値は64.3%。80%以上が11クラブ、50%未満が15クラブと、はっきり二極化しています。

地元で完結する型

柏レイソルと川崎フロンターレは100%。柏13人・川崎18人の全員が自前のジュニアユースからの昇格で、外部から1人も取っていません。FC東京92.9%、横浜F・マリノス92.9%、神戸86.7%、鹿島84.6%と続きます。

J3の栃木SCが90.9%で5位に入っているのも見どころです。11人中10人が栃木SCU-15出身で、外部はRB大宮アルディージャU-15からの1人だけ。クラブの規模ではなく、方針で決まっていることがわかります。

全国から集める型

逆に低いほうを見ると、FC大阪U-18が5.0%。20人のうち自前のFC大阪U-15から上がったのは1人だけ。残る19人のうち8人は愛媛・岡山・大分・岐阜・神奈川・愛知・三重と近畿圏の外から来ていて、5人は中学校のサッカー部出身です。

奈良クラブユースは10.7%。28人中、自前は3人。先に触れたアメージングアカデミー山梨の7人を筆頭に、ディアブロッサ高田FC(奈良)2人、エルセレユナイテッドFC(大阪)2人、ファジアーノ岡山U15、FC東京U-15むさしと全国から集めています。

ザスパ群馬は11.1%で、9人中ザスパクサツ群馬U-15から上がったのは1人。ただし出身地を見ると太田市・前橋市など群馬県内が5人。地元の子は来ているのに、中学年代は上州FC高崎2人・MSK19が2人、PALAISTRA・Peace United FC・MSCジュニアユースが1人ずつと、ほぼ全員が街クラブを経由しているという構図です。

サンフレッチェ広島ユース33.3%も特徴的です。12人の出身地は広島4人のほか千葉2人、岡山・大阪・石川・高知・島根・愛知が1人ずつ。前所属もVONDS市原(千葉)・Jフィールド津山(岡山)・パテオフットボールクラブ(石川)・高知ユナイテッドSCのジュニアユース・FCフェルボール愛知と全国からで、広島県内のクラブから来たのは4人だけです。

⑦ サテライトジュニアユースという「もう一つの入口」

自前率を見るときに、もう一つ知っておきたいことがあります。51クラブのうち17クラブは、ジュニアユースを2つ以上持っています。

クラブ自前からの昇格内訳
川崎フロンターレ18人生田(12)、等々力(6)
湘南ベルマーレ16人EAST(6)、本体(6)、WEST(4)
FC東京13人むさし(8)、深川(5)
ガンバ大阪13人本体(12)、門真(1)
ヴィッセル神戸13人本体(11)、伊丹(2)
名古屋グランパス13人本体(12)、みよし(1)
横浜FC13人本体(12)、鶴見(1)
横浜F・マリノス13人本体(7)、追浜(6)
セレッソ大阪11人本体(8)、西(3)
鹿島アントラーズ11人つくば(6)、本体(3)、ノルテ(2)
サガン鳥栖9人本体(8)、唐津(1)
レノファ山口FC9人WEST(5)、本体(3)、岩国(1)
大分トリニータ9人本体(6)、宇佐(3)
清水エスパルス9人本体(7)、三島(2)
ロアッソ熊本7人本体(3)、人吉(3)、阿蘇(1)
北海道コンサドーレ札幌6人本体(5)、室蘭(1)
モンテディオ山形4人庄内(2)、村山(2)

川崎フロンターレは生田と等々力の2つFC東京はむさしと深川湘南ベルマーレはEAST・WEST・本体の3つ。鹿島はつくば・ノルテを含めて3つ、ロアッソ熊本は阿蘇・人吉を含めて3つです。

このため「自前ジュニアユース」といっても、実際にはクラブ内で複数のチームが競い合った結果の昇格であることが少なくありません。鹿島は11人のうち6人が「つくばジュニアユース」出身で、本体のジュニアユースより多いくらいです。

レノファ山口も同様で、9人の内訳はWEST U15が5人、本体のU15が3人、U15岩国が1人。本体より衛星クラブのほうが多いという珍しい形になっています。

中学生が知っておくとよいこと
Jクラブのジュニアユースは「本体だけ」とは限りません。同じクラブが県内・近隣に複数のジュニアユースを持っている場合、そのどれに入ってもユースへの道はつながっています。鹿島はつくばから6人、FC東京はむさしから8人、レノファ山口はWESTから5人と、本体以外からの昇格が本体を上回るクラブもあります。

⑧ 他のJクラブから移ってきた40人

数は多くありませんが、中学年代に別のJクラブのジュニアユースにいて、高校年代で違うJクラブのユースに移った選手が40人(5.5%)います。

ただしこの40人のうち5人は、サンフレッチェくにびきFC(3人)とガンバ門真(2人)というJクラブの名前を冠した別法人の提携クラブからで、Jクラブが直接運営する下部組織からの移籍は35人(4.8%)です。高校サッカーの記事と基準をそろえるため、集計上は提携クラブもJクラブの育成に含めています。

移った先(ユース)中学年代に所属していたジュニアユース
カターレ富山FC岐阜
奈良クラブFC東京 むさし
ガンバ大阪FC琉球 OKINAWA
ファジアーノ岡山FC琉球 OKINAWA
栃木SCRB大宮アルディージャU-15
ロアッソ熊本アビスパ福岡
ファジアーノ岡山カマタマーレ讃岐
FC今治ガンバ大阪
サガン鳥栖ガンバ門真
サンフレッチェ広島ガンバ門真
V・ファーレン長崎サガン鳥栖
ロアッソ熊本サガン鳥栖
ロアッソ熊本サガン鳥栖
愛媛FCサガン鳥栖
ギラヴァンツ北九州サガン鳥栖 唐津
アビスパ福岡サンフレッチェくにびきFC(島根)
レノファ山口FCサンフレッチェくにびきFC(島根)
大分トリニータサンフレッチェくにびきFC(島根)
FC今治サンフレッチェ広島
愛媛FCサンフレッチェ広島
徳島ヴォルティスセレッソ大阪
愛媛FCセレッソ大阪
ガンバ大阪セレッソ大阪 西
ファジアーノ岡山セレッソ大阪 西
京都サンガF.C.セレッソ大阪 西
アルビレックス新潟ツエーゲン金沢
水戸ホーリーホックツエーゲン金沢
奈良クラブファジアーノ岡山
京都サンガF.C.レノファ山口FC
京都サンガF.C.ヴァンフォーレ甲府
FC今治ヴィッセル神戸
大分トリニータヴィッセル神戸
カマタマーレ讃岐京都サンガF.C. SETA
ギラヴァンツ北九州大分トリニータ
ヴァンフォーレ甲府松本山雅FC
モンテディオ山形横浜FC 鶴見
清水エスパルス横浜FC 鶴見
清水エスパルス横浜FC 鶴見
ヴァンフォーレ甲府湘南ベルマーレ EAST
サンフレッチェ広島高知ユナイテッドSC

目立つのは関西のジュニアユースから中国・四国のユースへという流れです。セレッソ大阪西U-15から京都・G大阪・岡山へ3人、ヴィッセル神戸U-15から今治と大分へ2人、ガンバ大阪ジュニアユースから今治へ1人、ガンバ門真から鳥栖と広島へ2人。

またFC今治U-18は12人中3人が他Jクラブのジュニアユース出身で、サンフレッチェ広島・ガンバ大阪・ヴィッセル神戸の各ジュニアユースから来ています。「Jクラブのジュニアユースにいたが、ユースには上がれなかった/別の環境を選んだ」選手の受け皿になっていることがわかります。

⑨ 1学年は9人〜28人|クラブで3倍の開き

1学年の人数も、クラブによってかなり違います。平均は14.2人でした。

多いクラブ1年生少ないクラブ1年生
奈良クラブ28人ザスパ群馬9人
FC大阪20人ツエーゲン金沢10人
湘南ベルマーレ19人北海道コンサドーレ札幌10人
ブラウブリッツ秋田19人カターレ富山10人
川崎フロンターレ18人愛媛FC11人
栃木シティ18人ジュビロ磐田11人

最多は奈良クラブユースの28人で、最少のザスパ群馬9人の3倍以上。FC大阪20人、ブラウブリッツ秋田19人、湘南ベルマーレ19人と続きます。

人数と自前率のあいだに、はっきりした関係はありませんでした(相関係数 -0.09)。川崎は18人で自前率100%、湘南は19人で84.2%と、多く抱えながら全員を自前でまかなっているクラブもあります

ただし人数が最も多い奈良28人(自前10.7%)とFC大阪20人(5.0%)は、どちらも自前率が51クラブ中で最も低い2クラブでした。この2クラブに限っては「外から多く集めた結果、人数が増えている」と言えます。

J3のほうが、人数のばらつきが大きい

カテゴリー1年生計1クラブ平均人数の幅
J1286人14.3人12〜18人
J2209人13.9人10〜19人
J3231人14.4人9〜28人

1クラブあたりの人数は、J1もJ2もJ3もほとんど変わりません(13.9〜14.4人)。違うのはばらつきで、J1が12〜18人に収まっているのに対し、J3は9人(ザスパ群馬)から28人(奈良クラブ)まで3倍以上の開きがあります。

28人の奈良クラブ、20人のFC大阪、17人のSC相模原と、人数の多いクラブの上位はJ3に集まっています。J1で最も多いのは川崎フロンターレの18人です。

なお高校サッカー部のほうは、1学年だけで矢板中央111人、東海大翔洋97人という学校があります。Jユースの1学年は最大でも28人で、「入ってから試合に出られるか」という観点ではまったく違う世界です。

⑩ Jユースの選手は、どの高校に通っているのか

Jクラブユースに入っても、平日の昼間は高校に通います。在籍校まで公開しているクラブが4つあったので、載せておきます。

名古屋グランパスU-18(17人)

東海学園高校 12人 豊田大谷高校 2人 中京大学附属中京高校 1人 星城高校 1人 豊田高校 1人

京都サンガF.C. U-18(12人)

立命館宇治高校 10人 京都翔英高校 2人

ツエーゲン金沢U-18(10人)

遊学館 3人 桜丘 2人 星稜 2人 松任 1人 北陸学院 1人 金沢 1人

ジェフユナイテッド千葉U-18(14人)

千葉経済大学附属高校 4人 関東第一高校 2人 桜林高校 2人 千葉県立検見川高校 1人 千葉県立生浜高校 1人 東京都立葛西南高校 1人 東京学館浦安高校 1人 千葉県立土気高校 1人 東京都立城東高校 1人

名古屋は17人中12人が東海学園高校、京都は12人中10人が立命館宇治高校。特定の高校にまとめて通う形です。平日夕方の練習に間に合わせる必要があるため、クラブの活動と両立しやすい高校が選ばれていると考えられます。

一方千葉は14人が9校に分散していて、千葉経済大学附属4人、関東第一2人、桜林2人のほかは全員バラバラ。金沢も遊学館3人・桜丘2人・星稜2人と分かれています。

ここで気づくのは、遊学館・星稜・関東第一といった高校が、いずれも高校サッカーの強豪校でもあることです。つまり同じ高校の中に「サッカー部の生徒」と「Jユースに通う生徒」が同居しています。高校サッカー部側のデータはこちらの記事にまとめています。

⑪ 地域によっても違う|関東は72.9%が内部昇格

クラブの所在地域でまとめると、また違う顔が見えてきます。高校サッカーの記事と同じ9地域で分けました(山梨のヴァンフォーレ甲府は、ルーキーリーグや高体連の区分に合わせて関東に入れています)。

地域クラブ1年生自前JY他Jクラブ街クラブ中学部活
北海道1クラブ10人60.0%0.0%40.0%0.0%
東北4クラブ59人44.1%1.7%50.8%3.4%
関東17クラブ247人72.9%1.6%23.9%1.6%
北信越5クラブ60人61.7%3.3%35.0%0.0%
東海3クラブ42人66.7%4.8%28.6%0.0%
関西6クラブ107人44.9%6.5%41.1%6.5%
中国4クラブ54人51.9%11.1%37.0%0.0%
四国4クラブ48人56.2%16.7%25.0%2.1%
九州7クラブ99人57.6%10.1%32.3%0.0%

関東の17クラブは自前率72.9%で、9地域で最も高い。鹿島・浦和・柏・FC東京・東京V・町田・川崎・横浜FM・横浜FC・湘南と、ジュニアユースの層が厚いクラブが密集しているためです。

逆に低いのは東北44.1%と関西44.9%。東北は街クラブ出身が50.8%と半分を超え、山形(30.8%)と福島(28.6%)が全体を押し下げています。関西はFC大阪5.0%と奈良10.7%の2クラブが効いています。

他のJクラブから移ってきた選手の比率は、四国16.7%・中国11.1%・九州10.1%と西日本で高くなります。関西・中国のジュニアユースから四国や九州のユースへ、という流れが数字に出ています。一方、関東は1.6%しかありません。

中学の部活出身は関西6.5%・東北3.4%・四国2.1%・関東1.6%で、北信越・東海・中国・九州・北海道はゼロです。

⑫ 出身地で見る「地元型」と「全国型」

出身地を公開しているクラブで、地元出身がどれだけいるかを見ます。

クラブ人数最多の出身地割合出身地の数
松本山雅FC12人長野県 10人83%3
川崎フロンターレ18人東京都 10人56%3
FC東京14人東京都 9人64%5
ガンバ大阪16人大阪府 9人56%6
FC今治12人愛媛県 6人50%5
徳島ヴォルティス12人徳島県 6人50%6
鹿島アントラーズ13人千葉県 3人23%9
サンフレッチェ広島12人広島県 4人33%8

松本山雅は12人中10人が長野県出身で、しかも8人が松本山雅のサッカースクール出身。小学生年代からクラブに関わってきた子がそのまま上がる、いちばん濃い「地元型」です。

川崎は東京10人・神奈川7人で、ほぼ首都圏で完結。鹿島は13人が9つの都県に散らばり、茨城県出身は2人だけという「全国型」です。広島も12人が8つの府県にまたがります。

⑬ ポジション別に見ると|GKは1学年に1〜2人しか採らない

ポジションをGK・DF・MF・FWの4つに分けて公開しているのは25クラブ・301人ぶんです(GKとFP=フィールドプレーヤーの2分類だけで公開しているクラブが4つあり、そこは除いています)。

ポジション人数割合
GK42人14.0%
DF92人30.6%
MF103人34.2%
FW64人21.3%

GKは全体の14.0%。1クラブあたりで数えると、25クラブ中17クラブが2人、8クラブが1人でした。1学年で採るGKは1人か2人ということです。

GKを目指す中学生へ
Jクラブユースが1学年で受け入れるGKは1〜2人です。フィールドプレーヤーは1クラブに同じポジションが5〜8人いることもありますが(最多は川崎フロンターレのMF8人)、GKはどのクラブも1人か2人です。「その学年でGKを募集しているか」で結果が変わる年代でもあります。

フィールドプレーヤーはMF34.2%・DF30.6%・FW21.3%で、MFが最も多く、FWが最も少ないという構成です。

⑭ 早生まれは8.6%|4月生まれが3月生まれの6.5倍いる

生年月日を公開している27クラブ・385人(全体の53.0%)で、生まれ月の偏りを調べました。

日本の学年は4月2日から翌年4月1日までの区切りです。均等なら、どの3か月も25%ずつになるはずです。

生まれ月人数割合均等なら
4〜6月191人49.6%25%
7〜9月99人25.7%25%
10〜12月62人16.1%25%
1〜3月33人8.6%25%

4〜6月生まれが49.6%と、ほぼ半分を占めます。逆に1〜3月生まれ(いわゆる早生まれ)は8.6%で、均等な場合の3分の1しかいません。

月ごとに見ると、もっとはっきりします。

4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
人数716258463320242117121011

4月生まれ71人に対して、3月生まれは11人。6.5倍の差です。4月から9月にかけて71人→20人と急に減り、10月にいったん24人へ戻ったあと、3月の11人までふたたび減っていきます。途中で増える月はありますが、学年の前半に大きく偏っているという形は変わりません。

「早生まれの子は能力が低い」という話ではありません
同じ学年でも、4月生まれと3月生まれでは最大で1歳近い差があります。小学生・中学生の年代では、その差が体格やスピードにそのまま出ます。数か月の生まれ月の差を割り引いて評価するのは簡単ではないため、選ばれる段階で差がついてしまうと考えられています。相対年齢効果と呼ばれ、サッカーに限らず多くの競技で報告されている現象です。

なお、この数字は生年月日を公開している385人ぶんで、全体の約半分です。残る341人を含めると比率は多少動きます。

📋 このデータについて

集計対象:2026-27シーズンのJ1・J2・J3に所属する60クラブ(J1・J2・J3それぞれ20クラブ)のユース(U-18)チーム。このうち2026年度1年生の前所属が確認できた51クラブ・726人。数字はすべて各クラブの公式サイトに掲載されている情報にもとづきます(2026年9月時点)。

集計に入れられなかった9クラブ

理由クラブ
前所属の記載がないRB大宮アルディージャU18(1年生14人)、いわきFC U-18(10人)
学年の区分がない藤枝MYFC U-18(全学年38人)、FC岐阜U-18
公式サイトに名簿がないFC琉球(クラブアプリでのみ公開)
U-18チームがない/ページがないヴァンラーレ八戸、テゲバジャーロ宮崎、レイラック滋賀FC、高知ユナイテッドSC
※高知ユナイテッドSCはジュニアユース(U-15)はあり、サンフレッチェ広島ユースに1人を送り出しています

分類の基準:前所属チーム名から判定しています。「サンフレッチェくにびきFC」「ガンバ門真」のようにJクラブの名前を冠した提携クラブもJクラブの育成に含めました(高校サッカーの記事と同じ基準です)。「北海道コンサドーレ室蘭U-15」「鹿島アントラーズつくばジュニアユース」のようなクラブ運営のサテライトは、そのクラブの自前ジュニアユースとして数えています。

学年の判定:名簿に学年が書かれていないクラブは、生年月日から2026年度の1年生(2010年4月2日〜2011年4月1日生まれ)を抜き出しました。

📝 まとめ

Jクラブユース1年生726人でわかったこと
中学の部活出身は14人(1.9%)。51クラブ中42クラブはゼロ
3人に2人(65.7%)はJクラブの育成組織出身。うち60.2%は自前ジュニアユースからの内部昇格
J1→J2→J3で自前率は71.0%→60.8%→46.3%。中学部活出身は0.3%→1.0%→4.8%と約14倍に
④ それでも3人に1人(32.2%)は街クラブ出身。164チームから来ていて、その76.8%は「1人だけ」
⑤ 自前率は柏・川崎の100%からFC大阪の5.0%まで。中央値64.3%で二極化
17クラブがジュニアユースを2つ以上持ち、そこが第2の入口になっている
⑦ 1学年は9人〜28人で3倍の開き。人数と自前率に一貫した関係はない
GKは1学年に1〜2人しか採らない
4〜6月生まれが49.6%、早生まれ(1〜3月)は8.6%。4月生まれは3月生まれの6.5倍

中学生が高校年代でJクラブユースを目指すなら、中学年代にどこでプレーするかが、そのまま選択肢の広さになるというのが726人の名簿が示していることです。

ただし街クラブからでも3人に1人は届いています。そして高校サッカー部という道を選べば、街クラブ出身72.6%・中学部活出身18.2%というまったく違う世界が広がっています。どちらが正しいという話ではなく、入口の形が違うということです。

このデータは毎年更新していく予定です。今回の726人が3年後にどこへ進むのか、大学サッカーの新入生データと突き合わせれば追いかけられるはずです。

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