こんにちは。
国民スポーツ大会(国スポ)のサッカー少年男子は、都道府県ごとの選抜チームで戦う大会です。高校1年生が中心で、中学3年生も出られます。
では、その選抜メンバーは高校のサッカー部の選手と、Jクラブなどのユース(クラブチーム)の選手、どちらが多いのか。県によって選び方は違うのか。
国スポ公式の試合速報サイトと、日本サッカー協会(JFA)公式サイトのチーム紹介から、2013〜2026年の12大会、のべ約4,600人の登録選手の所属と生まれ月、出場時間・得点を数えました。
結果は、12大会を通して「高校とクラブがおおむね半々、やや高校が多い」(12大会中10大会で高校が上)。そして毎年、登録選手の約2割が「高校2年生の早生まれ」でした。一方で、早生まれが多いチームほど勝ち上がる、という関係は見られませんでした。
📌 この記事でわかること
・登録選手は高校の部活とクラブのユースのどちらが多いか(2013〜2026年・12大会の推移)
・2026年の出場24都道府県それぞれの内訳
・「1チーム中心」の県と「混成」の県(青森は12大会すべてで青森山田が中心、など)
・同じ県どうしで比べると、クラブの選手は増えているか
・クラブの選手と高校の選手で、出場時間と得点に差はあるか(11大会)
・選手は中学時代にどこでプレーしていたか(10大会)
・高校2年生の「早生まれ」が毎年約2割いること(12大会の生まれ月のデータ)
・早生まれが多いチームほど勝てるのか(11大会・264チームの結果)
大会の日程・組み合わせ・結果は、こちらの記事でまとめています。
少年男子(U-16)の大会概要・全組み合わせ・日程・結果を一挙紹介-160x90.jpg)
📊 使ったデータと数え方
国スポの公式の試合速報サイトは、2026年の大会トップから過去の大会へさかのぼると、2013年(東京国体)まで見られます。各試合のスタートリストから選手名を押すと、生年月日・所属チームなどが載った選手ページが開きます。2020年(鹿児島)は延期、2021年(三重)は中止で、大会がありません(2023年までの大会名は「国民体育大会(国体)」)。
ただし、年によって載っている情報が違うため、足りない部分はJFA公式のチーム紹介(選手一覧)で補いました。
| 大会 | 生年月日 | 所属チーム |
| 2013〜2019年 2022年 | 速報サイトの選手ページ | 速報サイトの選手ページ |
| 2023年 | 速報サイト (ページは空。アドレスの日付) | JFA公式のチーム紹介 |
| 2024年 | 速報サイト (ページは空。アドレスの日付) | JFA公式のチーム紹介 |
| 2025・2026年 | 速報サイトの選手ページ | JFA公式のチーム紹介 |
※選手ページが空の年は、選手ページのアドレスに入っている生年月日を使いました。2025・2026年で確かめると、アドレスの日付とページの生年月日は760人中750人で一致し、学年の区分まで変わるのは3人でした。2014年(16人)と2018年(山形県の16人など31人)も一部の選手ページが空で、その選手は所属を数えていません。速報サイトで数えたのは、スタートリストに名前が入った選手です(各年379〜384人)。
所属チームは、次の3つに分けて数えました。
| 区分 | 意味 |
| 高校 | 高校のサッカー部(中高一貫校の高等部・高専・中等教育学校も含む) |
| クラブ | JクラブのユースなどU-18のクラブチーム。Jクラブ以外のクラブ(三菱養和SCユース、JFAアカデミー福島など)は毎年数人だけです |
| 中学生 | U-15のクラブや中学校に所属している中学3年生 |
※出場時間・得点(④)と中学時代のチーム(⑤)は、年によって載っている場所が違うため、使ったデータを各章の注記に書いています。2024〜2026年の所属はJFA公式の選手一覧の数字です(2026年は10月12日時点。大会中に登録が増えたチームもあります)。2025年の選手一覧は所属が「いまの所属/中学時代のチーム」の形なので、前半で区分しています。所属が空欄の選手は「不明」にしています(2024年に2人、2026年に2人)。
① 12大会の所属|高校とクラブはおおむね半々
| 大会 開催地・人数 | 高校 | クラブ | 中心の県の数 高校/クラブ/半々 |
| 2013年 東京・384人 | 56.5% | 42.7% | 13/10/1 |
| 2014年 長崎・368人 | 63.3% | 34.8% | 15/7/2 |
| 2015年 和歌山・381人 | 55.1% | 41.5% | 13/8/3 |
| 2016年 岩手・382人 | 58.6% | 39.3% | 15/6/3 |
| 2017年 愛媛・384人 | 51.6% | 46.1% | 12/10/2 |
| 2018年 福井・353人 | 53.3% | 43.1% | 11/9/3 |
| 2019年 茨城・384人 | 47.7% | 51.0% | 8/14/2 |
| 2022年 栃木・379人 | 45.9% | 52.0% | 7/14/3 |
| 2023年 鹿児島・384人 | 51.0% | 47.7% | 9/14/1 |
| 2024年 佐賀・385人 | 51.9% | 44.7% | 9/12/3 |
| 2025年 滋賀・382人 | 53.9% | 44.2% | 10/11/3 |
| 2026年 青森・385人 | 52.7% | 46.0% | 11/11/2 |
※人数は所属を数えた選手の数。残りは中学生(毎年3〜13人)と所属不明です。太字は高校とクラブの多いほう。右端の列は、16人の半分を超える選手がどちらの所属かで各チームを分けたものです(2018年は所属の分からない山形県を除く23チーム)。
2013〜2018年は高校が5〜6割(いちばん多かった2014年は63.3%)で、クラブ中心の県は6〜10でした。それが2019年と2022年はクラブが5割を超え、クラブ中心の県は2019〜2023年に14まで増えています。2023年以降は高校が5割強に戻り、クラブ中心の県も12→11→11と減って、2026年は高校中心と11ずつで並びました。直近3大会(2024〜2026年)の合計では、高校が52.9%、クラブが45.0%です。
ただし、国スポは毎年出場する都道府県が入れ替わります。クラブ中心の県(北海道・大阪・佐賀など)が多く出た年はクラブの割合が上がるので、全体の数字だけで「クラブの選手が年々増えている」とは言えません。12大会を通して、高校とクラブがおおむね半々、やや高校が多いという形が続いています(同じ県どうしで比べた結果は③で見ています)。
② 2026年 出場24都道府県の内訳
2026年の24チームです。都道府県名を押すと、JFA公式のチーム紹介ページ(選手一覧)が開きます。
| 都道府県 | 人数 | 高校 | クラブ | 中学生 | いちばん多い所属 | 所属 チーム数 |
| 北海道 | 16 | 6 | 9 | 1 | 北海道コンサドーレ札幌U-18 (7人+U-15 1人) | 6 |
| 青森県 | 16 | 15 | 1 | — | 青森山田高校 (14人) | 3 |
| 秋田県 | 16 | 0 | 15 | 1 | ブラウブリッツ秋田U-18 (15人+U-15 1人) | 2 |
| 山形県 | 16 | 5 | 11 | — | モンテディオ山形ユース (11人) | 3 |
| 茨城県 | 17 | 6 | 10 | — | 水戸ホーリーホックユース (7人) | 5 |
| 千葉県 | 16 | 13 | 3 | — | 流通経済大学付属柏高校 (9人) | 4 |
| 神奈川県 | 16 | 0 | 16 | — | 横浜F・マリノスユース (7人) | 4 |
| 山梨県 | 16 | 12 | 4 | — | 山梨学院高校 (6人) | 4 |
| 新潟県 | 15 | 12 | 3 | — | 新潟明訓高校 (6人) | 3 |
| 富山県 | 16 | 8 | 8 | — | カターレ富山U-18 (8人) | 4 |
| 長野県 | 16 | 3 | 13 | — | 松本山雅FC U-18 (10人) | 4 |
| 岐阜県 | 16 | 15 | 1 | — | 帝京大学可児高校 (8人) | 6 |
| 静岡県 | 16 | 12 | 4 | — | 静岡学園高校 (7人) | 7 |
| 京都府 | 16 | 8 | 8 | — | 京都サンガF.C. U-18 (8人) | 4 |
| 大阪府 | 16 | 2 | 14 | — | ガンバ大阪ユース (7人) | 4 |
| 和歌山県 | 16 | 16 | 0 | — | 初芝橋本高校 (7人) | 5 |
| 鳥取県 | 16 | 10 | 6 | — | ガイナーレ鳥取U-18 (6人) | 5 |
| 岡山県 | 16 | 16 | 0 | — | 岡山学芸館高校 (10人) | 4 |
| 愛媛県 | 16 | 0 | 15 | 1 | FC今治U-18 (8人) | 3 |
| 高知県 | 16 | 16 | 0 | — | 高知高校 (7人) | 6 |
| 福岡県 | 17 | 5 | 11 | — | アビスパ福岡U-18 (8人) | 5 |
| 佐賀県 | 16 | 3 | 13 | — | サガン鳥栖U-18 (13人) | 4 |
| 長崎県 | 16 | 5 | 11 | — | V・ファーレン長崎U-18 (11人) | 5 |
| 鹿児島県 | 16 | 15 | 1 | — | 神村学園高等部 (10人) | 4 |
※出典:JFA公式「第80回国民スポーツ大会(サッカー競技)チーム紹介(少年男子)」(10月12日時点)。茨城県と福岡県は大会中に1人ずつ増えて17人、新潟県は15人です。茨城・福岡で増えた2人は所属が空欄のため、表の高校・クラブ・中学生のどれにも入れていません。
クラブ中心は北海道・秋田・山形・茨城・神奈川・長野・大阪・愛媛・福岡・佐賀・長崎、高校中心は青森・千葉・山梨・新潟・岐阜・静岡・和歌山・鳥取・岡山・高知・鹿児島。富山と京都は8人ずつの半々でした。
③ 「1チーム中心」の県と「混成」の県
16人のうち10人以上が同じチームの選手だった県は、12大会でのべ100チームありました。3回以上あった県です。
| 都道府県 | 中心になったチーム | 10人以上 (出場した大会) | 人数 |
| 青森県 | 青森山田高校 | 12/12大会 | 14〜16人 |
| 福島県 | 尚志高校 | 9/10大会 | 10〜16人 |
| 佐賀県 | サガン鳥栖U-18 | 9/9大会 | 10〜15人 |
| 広島県 | サンフレッチェ広島F.Cユース | 8/10大会 | 10〜13人 |
| 北海道 | 北海道コンサドーレ札幌U-18 | 7/12大会 | 10〜13人 |
| 京都府 | 京都サンガF.C. U-18 | 5/11大会 | 10〜11人 |
| 宮城県 | ベガルタ仙台ユース | 5/9大会 | 10〜12人 |
| 愛知県 | 名古屋グランパスU-18 | 4/9大会 | 10〜12人 |
| 茨城県 | 鹿島アントラーズユース | 4/8大会 | 10〜12人 |
| 群馬県 | 前橋育英高校 | 4/5大会 | 11〜14人 |
| 兵庫県 | ヴィッセル神戸U-18 | 3/8大会 | 10〜12人 |
| 長崎県 | V・ファーレン長崎U-18 | 3/5大会 | 10〜11人 |
※北海道コンサドーレ札幌は、2016年に名前が変わる前の「コンサドーレ札幌」の年も含めています。
青森は12大会すべてで青森山田が中心で、そのうち8大会は16人全員が青森山田の選手でした。福島の尚志、佐賀のサガン鳥栖U-18、広島のサンフレッチェ広島F.Cユースも、出場するたびにほぼ毎回中心になっています。
1回だけの例では、2022年の新潟は16人全員が帝京長岡、2026年の秋田は16人全員がブラウブリッツ秋田の選手でした(U-18が15人、U-15が1人)。
反対に、所属チームがいちばん多かったのは2016年の東京都(12チーム)、2024年の東京都(10チーム)、2022年の静岡県(10チーム)、2022年の東京都(10チーム)、2019年の滋賀県(10チーム)。強豪校やJクラブが1つに集中していない県では、何チームもの選手を組み合わせて選抜を作っています。
同じ県で比べると、クラブの選手は少し増えている
①で書いたとおり、年ごとの割合は出場する県の顔ぶれに左右されます。そこで、前半の6大会(2013〜2018年)と後半の6大会(2019〜2026年)に、どちらも3回以上出場した22都道府県だけで、クラブの選手の割合を比べました。
| 都道府県 | 2013〜2018年 | 2019〜2026年 | 差 |
| 愛媛県 | 46.9% (4大会) | 84.1% (4大会) | +37 |
| 熊本県 | 16.2% (5大会) | 47.9% (3大会) | +32 |
| 石川県 | 30.6% (4大会) | 60.4% (3大会) | +30 |
| 愛知県 | 44.4% (4大会) | 67.1% (5大会) | +23 |
| 岡山県 | 15.9% (4大会) | 35.9% (4大会) | +20 |
| 福岡県 | 32.3% (6大会) | 46.2% (4大会) | +14 |
| 富山県 | 37.5% (3大会) | 47.9% (3大会) | +10 |
| 兵庫県 | 48.8% (5大会) | 58.3% (3大会) | +10 |
| 広島県 | 62.8% (5大会) | 70.0% (5大会) | +7 |
| 京都府 | 53.8% (5大会) | 59.6% (6大会) | +6 |
| 佐賀県 | 74.5% (3大会) | 80.2% (6大会) | +6 |
| 東京都 | 75.0% (3大会) | 78.8% (5大会) | +4 |
| 神奈川県 | 86.2% (5大会) | 89.1% (4大会) | +3 |
| 千葉県 | 45.5% (3大会) | 47.6% (4大会) | +2 |
| 青森県 | 0.0% (6大会) | 1.0% (6大会) | +1 |
| 北海道 | 59.1% (6大会) | 59.4% (6大会) | +0 |
| 福島県 | 8.9% (5大会) | 6.2% (5大会) | -3 |
| 新潟県 | 26.3% (6大会) | 20.6% (4大会) | -6 |
| 宮城県 | 62.5% (5大会) | 54.7% (4大会) | -8 |
| 大阪府 | 77.9% (6大会) | 67.7% (6大会) | -10 |
| 茨城県 | 62.9% (4大会) | 52.3% (4大会) | -11 |
| 静岡県 | 73.6% (6大会) | 48.8% (5大会) | -25 |
※割合は、その期間に出場した大会の登録選手を合計して、クラブの選手が何%かを出したものです。差はポイント(太字は5ポイント以上増えた県)。
22都道府県のうち16でクラブの選手の割合が上がり、22都道府県を合わせると46.6%→53.8%になっていました。同じ県どうしで比べると、クラブの選手は少しずつ増えています。ただし、新潟・宮城・大阪・茨城・静岡のように5ポイント以上下がった県もあり、県によって流れは違います。
④ 出場時間と得点はクラブの選手が多め(11大会)
2013〜2022年は速報サイトの「試合経過」(得点者と交代の時間)とスタートリスト(先発と控え)から、2023〜2025年はJFA公式の選手一覧から、選手ごとの出場時間と得点を数えました(試合は70分)。
| 大会 | クラブの 人数の割合 | クラブの 得点の割合 | 高校の 出場時間 | クラブの 出場時間 |
| 2013年 東京 | 42.7% | 65.8% | 81分 | 127分 |
| 2014年 長崎 | 34.8% | 56.2% | 102分 | 115分 |
| 2015年 和歌山 | 41.5% | 51.0% | 101分 | 108分 |
| 2016年 岩手 | 39.3% | 49.3% | 80分 | 129分 |
| 2017年 愛媛 | 46.1% | 48.1% | 88分 | 123分 |
| 2018年 福井 | 43.1% | 56.1% | 88分 | 118分 |
| 2019年 茨城 | 51.0% | 75.0% | 72分 | 118分 |
| 2022年 栃木 | 52.0% | 62.5% | 90分 | 103分 |
| 2023年 鹿児島 | 47.7% | 86.5% | 66分 | 130分 |
| 2024年 佐賀 | 44.7% | 73.0% | 76分 | 121分 |
| 2025年 滋賀 | 44.2% | 66.0% | 85分 | 114分 |
※出場時間は1人あたりの合計(大会全体)。得点はオウンゴールなど選手に付かない得点を除いています。2013〜2022年の出場時間は、交代の時間から計算しました(ハーフタイムの交代は35分、延長戦のある試合は90分で計算)。2013〜2022年の得点は、チームごとの合計が試合のスコアと全試合で一致することを確かめています。2014年・2018年は所属の分からない選手を除いています。
11大会すべてで、クラブの選手は人数の割合より多くの得点を取り、1人あたりの出場時間も高校の選手より長くなっていました。得点の割合は48〜86%で、いちばん高かったのは2023年の86.5%です。
ただし、クラブ中心の県が勝ち進んで試合数が多かっただけ、ということもありえます。そこで同じチームの中で比べ直しました。高校とクラブの選手が両方いるチームのうち、クラブの選手のほうが1人あたりの出場時間が長かったのは、11大会合計で223チーム中162チーム(72.6%)でした。チームの中でもクラブの選手のほうが長く出ている傾向はありますが、高校の選手もほとんどが試合に出ていて、出場した選手の割合は区分による違いがあまりありません。
※2026年(青森大会)の出場時間・得点は、大会が終わってから追記します。
⑤ 中学時代はどこにいた?(10大会)
速報サイトとJFA公式の選手一覧には、多くの年で「所属チーム/前所属チーム」が載っています。前所属=中学時代のチームを、いまの所属ごとに分けました(中学生の選手を除く)。前所属が載っていない2022年と2024年を除く10大会です。
| 大会 | クラブの選手 Jクラブ出身 | 高校の選手 街クラブ出身 | 高校の選手 Jクラブ出身 | 高校の選手 部活出身 |
| 2013年 東京 | 68.9% うち同じクラブ67.1% | 59.9% | 24.0% | 16.1% |
| 2014年 長崎 | 75.8% うち同じクラブ70.3% | 53.2% | 24.0% | 22.7% |
| 2015年 和歌山 | 78.5% うち同じクラブ73.4% | 56.2% | 25.7% | 18.1% |
| 2016年 岩手 | 76.0% うち同じクラブ74.0% | 50.9% | 28.6% | 20.5% |
| 2017年 愛媛 | 72.9% うち同じクラブ65.5% | 56.1% | 26.8% | 17.2% |
| 2018年 福井 | 67.1% うち同じクラブ59.9% | 60.1% | 18.6% | 21.3% |
| 2019年 茨城 | 77.0% うち同じクラブ74.5% | 53.6% | 24.6% | 21.9% |
| 2023年 鹿児島 | 79.8% うち同じクラブ77.6% | 53.1% | 30.1% | 16.8% |
| 2025年 滋賀 | 75.3% うち同じクラブ64.5% | 64.4% | 19.0% | 16.6% |
| 2026年 青森 | 71.0% うち同じクラブ65.3% | 66.5% | 16.3% | 17.2% |
※「Jクラブ出身」=Jクラブのジュニアユース(U-15)出身、「部活出身」=中学校の部活出身。中学時代のチームは名前で区分しました(Jクラブの下部組織=Jクラブのジュニアユース、学校名=中学校の部活、それ以外=街クラブ。JFAアカデミー福島は街クラブに入れています)。2013〜2019年・2025・2026年は速報サイト、2023年はJFA公式の選手一覧です。
クラブ(ユース)の選手は、毎年67〜80%がJクラブのジュニアユース出身で、60〜78%は同じクラブのジュニアユースからそのまま上がった選手です。高校の選手は51〜67%が街クラブ出身で、Jクラブのジュニアユース出身も16〜30%います。この形は10大会を通してほとんど変わっていません。
中学校の部活出身の高校生は、10大会合計で388人中227人(58.5%)が、青森山田中→青森山田高、神村学園中等部→神村学園高等部のように同じ学校の中学から上がった選手でした。
Jクラブのユースに入った1年生全体の出身は、こちらの記事で726人分を数えています。

⑥ 生まれ月で見ると|高2の「早生まれ」が毎年約2割
国スポ少年男子に出られるのは、学年ではなく生まれた日で決まっています。2026年なら2010年1月1日〜2012年4月1日生まれ。つまり高校1年生と中学3年生に加えて、高校2年生でも1月1日〜4月1日生まれ(早生まれ)なら出場できます。
この決まり方は2013年から同じです(2013〜2019年は選手ページに学年も載っていて、生まれた日から計算した学年と全員一致しました)。12大会の選手の生年月日から、高2の早生まれが何%いたかを数えました。
| 大会 | 全体 | 高校の選手 | クラブの選手 |
| 2013年 東京 | 14.8% (57/384人) | 18.4% | 10.4% |
| 2014年 長崎 | 17.7% (68/384人) | 24.0% | 7.0% |
| 2015年 和歌山 | 23.4% (89/381人) | 34.8% | 10.1% |
| 2016年 岩手 | 19.6% (75/382人) | 29.0% | 6.7% |
| 2017年 愛媛 | 19.5% (75/384人) | 29.3% | 9.6% |
| 2018年 福井 | 20.8% (80/384人) | 27.1% | 12.5% |
| 2019年 茨城 | 17.4% (67/384人) | 24.6% | 11.2% |
| 2022年 栃木 | 15.3% (58/379人) | 23.6% | 8.6% |
| 2023年 鹿児島 | 16.8% (64/381人) | 24.6% | 8.8% |
| 2024年 佐賀 | 17.1% (65/381人) | 27.1% | 5.9% |
| 2025年 滋賀 | 18.5% (70/379人) | 24.9% | 11.4% |
| 2026年 青森 | 21.1% (81/383人) | 33.5% | 7.4% |
※割合は、その区分の選手のうち高校2年生の早生まれ(1月1日〜4月1日生まれ)が何%かです。4月1日生まれは早生まれ(前の学年)として数えています。
高2の早生まれは、どの年も登録選手の14.8〜23.4%(およそ4〜7人に1人)。いちばん多かったのは2015年(和歌山)で、2026年の21.1%はそれに次ぐ多さです。
そして12大会すべてで、高校の選手のほうがクラブの選手より高2の早生まれの割合が高くなっていました(高校18.4〜34.8%、クラブ5.9〜12.5%)。高校の選手は3〜5人に1人が高2の早生まれなのに、クラブの選手は1割前後です。都道府県別では、2026年は和歌山10人、山梨9人、鳥取8人が高2の早生まれでした。反対に、2026年の鹿児島・長野・愛媛は0人です。
高1だけで見ても、4〜6月生まれが多い
| 高1の選手 | 4〜6月 | 7〜9月 | 10〜12月 | 1〜3月 (早生まれ) |
| 2013年 東京 | 42.6% | 26.5% | 22.2% | 8.6% |
| 2014年 長崎 | 47.2% | 26.2% | 16.1% | 10.5% |
| 2015年 和歌山 | 47.7% | 31.9% | 11.1% | 9.3% |
| 2016年 岩手 | 47.2% | 27.1% | 14.7% | 11.0% |
| 2017年 愛媛 | 48.0% | 28.3% | 13.7% | 10.0% |
| 2018年 福井 | 44.5% | 32.1% | 12.8% | 10.7% |
| 2019年 茨城 | 45.2% | 30.1% | 16.7% | 8.0% |
| 2022年 栃木 | 46.0% | 30.4% | 15.3% | 8.3% |
| 2023年 鹿児島 | 41.2% | 28.0% | 21.9% | 9.0% |
| 2024年 佐賀 | 39.8% | 32.9% | 18.4% | 8.9% |
| 2025年 滋賀 | 38.7% | 28.8% | 21.5% | 10.9% |
| 2026年 青森 | 43.8% | 31.8% | 13.7% | 10.7% |
同じ高1の中では、4〜6月生まれが毎年38.7〜48.0%、早生まれ(1〜3月)は8.0〜11.0%で、12大会ずっと変わっていません。学年の早い時期に生まれた選手が多いという傾向は、Jクラブユース1年生のデータ(4〜6月生まれが49.6%、早生まれは8.6%)と同じです。
⑦ 高2の早生まれが多いチームほど勝てる?
高2の早生まれは、ほかの選手より学年が1つ上です。では、早生まれが多いチームほど勝ち上がっているのか。大会が終わっている2013〜2025年の11大会・264チームの結果と突き合わせました。
| どこまで 勝ち上がったか | チーム数 | 高2の 早生まれ | 人数 (平均) |
| 1回戦で敗退 | 88 | 19.8% | 3.1人 |
| 2回戦で敗退 | 88 | 18.0% | 2.9人 |
| ベスト8 | 44 | 17.1% | 2.7人 |
| ベスト4 (3位・4位) | 22 | 17.1% | 2.7人 |
| 準優勝 | 10 | 17.5% | 2.8人 |
| 優勝 | 12 | 16.1% | 2.6人 |
※試合結果は速報サイトの各ラウンドのページ、2024年(速報サイトの結果ページが空)はJFA公式の日程・結果を使いました。2026年は大会中のため入れていません。
早生まれが多いチームほど勝ち上がる、という形にはなっていません。優勝した12チームの平均は16.1%で、むしろいちばん少ないくらいです(2015年は神奈川と福岡の両県優勝)。ただし差は小さく、「少ないほうが勝つ」とも言えない程度です。
試合ごとに見ても、高2の早生まれが多いほうのチームが勝ったのは105試合、負けたのは117試合でした(同じ人数の試合が41)。優勝チームの早生まれも0〜5人とばらばらで、2014年の神奈川県は0人で優勝しています。
考えられるのは、所属の違いです。勝ち上がったチームほどクラブの選手が多く、16人のうちクラブの選手の割合は、ベスト4以上のチームが平均59.6%、1回戦で負けたチームは36.1%でした。そして⑥のとおり、クラブの選手には高2の早生まれが少ない。そのため、勝ち上がったチームほど早生まれが少なめに見えている、と考えられます。いずれにしても、都道府県選抜の勝ち負けは、早生まれの人数では決まっていないと言えそうです。
📋 このデータについて
・出典は国スポの公式の試合速報サイト(2013〜2026年)と、JFA公式サイトの「チーム紹介(少年男子)」(2023年・2024年・2025年・2026年)です。年ごとに使ったデータは「📊 使ったデータと数え方」の表のとおりです。
・生年月日は学年と生まれ月の集計にだけ使い、個人の情報は載せていません。
・選手個人の名前は載せていません。
・所属チーム名の書き方(全角・半角、「〜高」「〜高校」など)はそろえてから数えています。
・2026年は大会中のため、登録選手が変わる可能性があります。
🔗 あわせて読みたい
高校1年生がどこから来たのか(9,760人の前所属)は、こちらでまとめています。

強豪校の「2nd」「B」チームについては、こちら。

📝 まとめ
国スポ少年男子の都道府県選抜は、2013〜2026年の12大会を通して高校とクラブがおおむね半々、やや高校が多い形が続いています。2019・2022年はクラブが5割を超えましたが、同じ県どうしで比べると、22都道府県のうち16でクラブの選手の割合が少し上がっています。県ごとに見ると、1チームの選手でほぼ固める県もあれば、10チーム以上から集める県もあります。
試合では、11大会すべてで、クラブの選手が人数の割合より多くの得点を取り、出場時間も長くなっていました。中学時代のチームは、クラブの選手の7〜8割がJクラブのジュニアユース、高校の選手の5〜7割が街クラブで、この形も10大会を通してほとんど変わっていません。
高2の早生まれは毎年約2割いて、12大会すべてで高校の選手に多い傾向でした。ただし、早生まれが多いチームほど勝ち上がる、という関係は見られませんでした。
2026年の出場時間・得点と大会結果は、大会が終わったあとに追記します。

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